キヤノンは9月8日、インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの新製品発表会を行った。そこでは、複合機「PIXUS MP990」「PIXUS MP640」「PIXUS MP560」「PIXUS MP550」「PIXUS MP490」「PIXUS MP270」、インクジェットプリンター「PIXUS iP4700」、A3対応ビジネス向けインクジェットプリンタ「PIXUS iX7000」の全8機種を発表した。

全8機種が登場したキヤノンの新PIXUS

全モデルとも9月中旬発売予定で、価格はオープンプライス。直販価格は、「PIXUS MP990」が39,980円、「PIXUS MP640」が29,980円、「PIXUS MP560」が21,980円、「PIXUS MP550」19,980円、「PIXUS MP490」11,980円、「PIXUS MP270」が9,980円、「PIXUS iP4700」が16,980円、「PIXUS iX7000」が39,980円。

国内市場の動向を説明するキヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長 川崎正己氏

発表会場ではまず、キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長 川崎正己氏が国内市場の動向と新製品投入の狙いを説明。キヤノンは、デジタル一眼レフ、デジタルコンパクトカメラ、家庭用プリンタの分野で1位となるデジタルフォトNo.1戦略を進めている。その中でも家庭用プリンタは特に注力しているとした。

この家庭用プリンタの2009年度は市場全体が微減傾向となる一方、キヤノンはほぼ横ばいをキープし、市場の動向を上回る数値を記録。消耗品市場も、キヤノンは市場全体の伸びを上回っているように好調な分野となっている。この状況のなか、家庭用プリンタ「PIXUS」シリーズは、美しい写真プリント、簡単・快適操作を追求してきたが、加えて今回は「WEBプリントに強い」をコンセプトに開発を推進し、8機種を投入したとした。

プリンター市場の動向と比較するとキヤノンは順調なことがわかる

これで、今回発表した家庭向けの「PIXUS MP990」を筆頭にビジネス向け、プロフェッショナルフォト向けをあわせて全15機種をラインナップ。買い替え促進のための機能訴求、プリント促進のための用途提案を行うことで、市場を活性化させ、家庭用プリンターシェア50%獲得を目指すとした。

川崎氏はキヤノンの環境への取り組みも紹介。使用済みインクカートリッジの回収を量販店などのほか郵便局でも開始。全国3639局の郵便局でブラザー、デル、エプソン、日本HP、レックスマークとともに「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」を昨年から開始しているように、企業として環境対策も進めていくとした。