キヤノンは8日、6色独立インクを採用したPIXUSフラッグシップモデルとして、Webプリント機能や大型液晶ディスプレイなどを搭載した「MP990」を発表した。9月中旬発売予定で、直販価格は39,980円。そのほか、各機能をスペックアップした5モデルを同時に発表した。

今回新たに追加されたWebプリント機能とは、正確には「Easy-WebPrint EX」というもの。Webページの任意の部分のみをプリントしたり、複数のWebページから必要な部分だけを集めてプリントするといったことが可能な機能である。

MP990

MP990

既存モデル「MP980」の後継機種。大きく変わった点としては、Easy-WebPrint EX機能への対応、イージースクロールホイールの進化、3.5型から3.8型へと拡大化した液晶、無線LANのAOSS対応などが挙げられる。直販価格は39,980円。

イージースクロールホイールは、回転させるだけででやりたいことが直感的に行えることが特長であったが、今モデルではそれに加えて十字キーとホイールを一体化し、指を動かすことなく回転とプッシュ操作ができるようになっている。

3.8型の液晶は、携帯ゲーム機やマルチメディア端末並みのサイズ。そのため、見やすさが向上しており、ストレスなく簡単に操作が行える。

無線LAN機能が新たに対応したAOSSとは、周辺機器メーカーであるバッファローが定めた規格で、AOSSに対応するPCと無線LANでの接続が、ボタンを押すだけで簡単に行うことができるというもの。

「自動写真補正II」により、どんな写真も簡単にきれいにプリントが可能。新たに、「エリア別明るさ補正」機能が加わり、エリア別に露出状態を解析して全体の彩度を落とすことなく写真の暗い部分のみを適正な明るさに補正することができる。

前面給紙カセットは、自動両面プリント&コピー、BD/DVD/CDレーベルプリントに対応する。

このほか、PCがない環境でもメモリーカードやUSBメモリからのダイレクトプリントに対応する。iPhoneやiPod Touch内の保存画像にいたっては、4タップで簡単にプリントすることができる。

プリンタ性能は、最高でL判フチなし写真で約17秒。ランニングコストは、同じくL判フチなし写真で約19.0円となる。最大対応用紙はA4。6色独立インクを採用しており、最小1pl、最高解像度9,600×2,400dpiで高精細なプリントが可能になっている。

スキャン機能としては、フィルムスキャンにも対応した4,800dpiの高精細CCDスキャナを搭載している。光源は白色LEDなので、ウォームアップレスと低消費電力を実現している。「おまかせスキャン」に対応し、原稿読み取りから保存までが自動で簡単に行える。

インタフェースはIEEE802.11b/g無線LAN、10/100BASE-TX有線LAN、USB2.0となる。

サイズはW470×D385×H199mmで、重量は約10.7kg。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以降。

MP640

MP640

既存モデル「MP630」「MP620」の後継機種。大きく変わった点としては、Easy-WebPrint EX機能への対応、イージースクロールホイールの進化、2.5型から3.0型へと拡大化した液晶、無線LANのAOSS対応などが挙げられる。直販価格は29,980円。

イージースクロールホイールの進化やAOSSへの対応は、MP990と同様のもの。より使いやすさが向上している。

液晶は3.0型となり、携帯やコンパクトデジタルカメラ並みのサイズとなっている。

また、MP990と同じく「自動写真補正II」機能、自動両面プリントなどに対応した前面給紙カセットも搭載。PCがない環境でも使えるメモリーカードスロットやUSBメモリにも対応。iPhoneやiPod Touch内の保存画像を4タップで印刷できるのもMP990と同じだ。

プリンタ性能は、最高でL判フチなし写真で約17秒。ランニングコストは、同じくL判フチなし写真で約17.1円となる。最大対応用紙はA4。5色独立インクを採用しており、最小1pl、最高解像度9,600×2,400dpiで高精細なプリントが可能になっている。

スキャン機能としては、4,800dpiの高精細CISスキャナを搭載。「おまかせスキャン」に対応し、原稿読み取りから保存までが自動で簡単に行える。

インタフェースはIEEE802.11b/g無線LAN、10/100BASE-TX有線LAN、USB2.0となる。

サイズはW450×D365×H176mmで、重量は約8.8kg。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以降。

MP560

MP560

2.0型液晶を搭載した、コンパクトでスタイリッシュなモデル。直販価格は21,980円。

Easy-WebPrint EXや進化したイージーホイールスクロール、AOSS、「自動写真補正II」などはひととおり搭載している。

プリンタ性能は、最高でL判フチなし写真で約33秒。ランニングコストは、同じくL判フチなし写真で約16.7円となる。最大対応用紙はA4。5色独立インクを採用しており、最小1pl、最高解像度9,600×2,400dpiで高精細なプリントが可能になっている。

スキャン機能としては、2,400dpiの高精細CISスキャナを搭載。「おまかせスキャン」に対応し、原稿読み取りから保存までが自動で簡単に行える。

インタフェースはIEEE802.11b/g無線LAN、USB2.0となる。

サイズはW453×D368×160mmで、重量は約8.1kg。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以降。

MP550

MP550

2.0型液晶を搭載したコンパクトでスタイリッシュなモデル。直販価格は19,980円。

Easy-WebPrint EXや進化したイージーホイールスクロール、「自動写真補正II」などはひととおり搭載している。

プリンタ性能は、最高でL判フチなし写真で約33秒。ランニングコストは、同じくL判フチなし写真で約16.7円となる。最大対応用紙はA4。5色独立インクを採用しており、最小1pl、最高解像度9,600×2,400dpiで高精細プリントが可能になっている。

スキャン機能としては、2,400dpiの高精細CISスキャナを搭載。「おまかせスキャン」に対応し、原稿読み取りから保存までが自動で行える。

インタフェースはUSB2.0のみとなる。

サイズはW453×D368×H160mmで、重量は約8.1kg。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以降。

MP490

MP490

1.8型液晶を搭載した、丸みを強調したコンパクトで親しみやすいデザインなモデル。直販価格は11,980円。

Easy-WebPrint EXや「自動写真補正II」は搭載している。

プリンタ性能は、最高でL判フチなし写真で約37秒。ランニングコストは、同じくL判フチなし写真で約23.9円となる。最大対応用紙はA4。顔料ブラック+3色染料の一体型FINEカートリッジを採用しており、最小2pl、最高解像度4,800×1,200dpiのプリントが可能になっている。

スキャン機能としては、1,200dpiの高精細CISスキャナを搭載。「おまかせスキャン」に対応し、原稿読み取りから保存までが自動で行える。

インタフェースはUSB2.0のみとなる。

サイズはW450×D335×H155mmで、重量は約5.5kg。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以降。

MP270

MP270

液晶を搭載しない、丸みを強調したコンパクトで親しみやすいデザインなモデル。直販価格は9,980円。

Easy-WebPrint EXや「自動写真補正II」は搭載している。

プリンタ性能は、最高でL判フチなし写真で約38秒。ランニングコストは、同じくL判フチなし写真で約23.9円となる。最大対応用紙はA4。顔料ブラック+3色染料の一体型FINEカートリッジを採用しており、最小2pl、最高解像度4,800×1,200dpiのプリントが可能になっている。

スキャン機能としては、1,200dpiの高精細CISスキャナを搭載。「おまかせスキャン」に対応し、原稿読み取りから保存までが自動で行える。

インタフェースはUSB2.0のみとなる。

サイズはW450×D335×H155mmで、重量は約5.6kg。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以降。