カシオ計算機は27日、G-SHOCKの新モデルとして200m潜水用防水の耐衝撃ダイバーズウオッチ「FROGMAN(フロッグマン)」シリーズより「GWF-1000」を発表。新たに世界6局の標準電波受信機能「マルチバンド6」を搭載する。発売は9月20日で、価格は71,400円。

電波ソーラー化した5代目「FROGMAN」

FROGMANは、スキューバダイビングにも対応する200m潜水用防水性能(ISO規格準拠)や、手首の動きの妨げにならないようデザインされた左右非対称のフォルムを特徴とする耐衝撃ダイバーズウオッチ。横から見るとカエルの顔のようにも見えるデザインは、FROGMANという製品名の由来にもなっている。

1993年に初代モデル「DW-6300」が発売されて以来、1995年に錆びにくいチタン素材を採用した「DW-8200」、1999年に小型化を図った「DW-9900」、2001年にはソーラー駆動を実現した「GW-200」が発売されるなど、先端技術を取り入れつつ進化。派生モデル、限定モデルも多く発売されてきた人気モデルでもある。

本体サイズは58.3mm×52.8mm×18.0mmで約115g。独特のデザインも継承された。写真右は、ローズゴールド色がアクセントとなる特別仕様モデル「GWF-1000B」

2009年春に開催された「BASELWORLD 2009」のカシオブースで次期「FROGMAN」のモックアップらしきものが"商品サンプル"として確認されていたが、今回は、それが遂に製品化された。

第5代FROGMANの大きな特徴は、シリーズ初の電波ソーラー化を実現した点。密閉性が高く、電波を通しにくいメタル素材のスクリューバックタイプのケースを継承しながも、世界6局(日本2局・中・米・独・英)の標準電波受信機能「マルチバンド6」に対応している。

裏蓋にあしらわれたダイバー姿の蛙の刻印も進化。新モデルでは、アンテナをくわえた"ロボット蛙"にすることで、新生「FROGMAN」を表現したという

また、潜水時間を10本まで記録する「ログデータメモリー」機能や、計測を終了すると潜水障害の防止に必要な水面休息時間の計測を自動的に始める「インターバルタイム計測」機能を装備。設定したエリアの潮汐情報・月齢がわかる「タイドグラフ」や「ムーンデータ」などダイバー向けの各種機能を備えている。このほか、潜水中に腕を傾けるだけで液晶部が発光する「フルオートELライト」や「大型ボタン」を採用するなど、操作性も向上させている。

もちろん特有の左右非対称のデザインは健在。GWF-1000では、ベゼル上面のフロントビスに削り出しステンレス、文字板円形ディスプレイの縁取りに削り出し高輝度アルミニウムを採用した。さらに、ケースと裏蓋に耐摩耗性に優れたDLC処理を、裏蓋にはミラー仕上げも施している。

なお、10月30日には、フロントビスや文字板のメタルパーツなどにローズゴールド色を採用し、スペシャルパッケージに梱包した特別仕様モデル「GWF-1000B」も発売。価格は84,000円。