キヤノンは20日、コンパクトデジタルカメラの新製品として、「IXY DIGITAL(イクシィ デジタル)」シリーズ2機種を発表。発売は、タッチパネル式液晶を採用した「IXY DIGITAL 930 IS」が9月上旬、「IXY DIGITAL 220 IS」が8月27日を予定している。価格はいずれもオープンだが、推定市場価格はIXY DIGITAL 930 ISが4万円前後、IXY DIGITAL 220 ISが3万3,000円前後。
IXY DIGITAL 930 ISは、2008年9月に発表された「IXY DIGITAL 920 IS」の後継機にあたる、広角24mmからの光学5倍ズーム搭載モデル。採用された液晶は同社初となるタッチパネル式の3.0型液晶。液晶上で撮りたい人やペットなどをタッチすると、AF追従を開始。「サーボAF/AE」によりシャッターボタン半押し状態でも被写体を追尾し、露出も合わせる「タッチフォーカス」を実現した。
また、タッチパネルを使用しての直感的な操作も特徴で、静止画再生時に液晶をタッチすると「画像拡大」や「インデックス表示」などが可能。スライドショー、保護、消去など全9つから割り当てた4種類の機能が呼び出せる「タッチアクション」なども利用できる。
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割り当てた4種類の機能を使用できる「タッチアクション」 |
液晶に表示されるアイコンをタッチして操作可能 |
再生モード時に画像をタッチしたまま動かせば画像送りもできる。加速度センサーを採用しているため、本体を振っての画像送りも可能 |
また、撮影シーンを自動で判断して最適な設定にする「こだわりオート」がさらに進化。人の動きを検知するサーボAF/AEを搭載し判別可能シーンを4種類増加させ、従来の18種類から22種類としている。さらに、縦位置レリーズにも対応し、縦位置で構えると液晶にレリーズボタンが自動で表示される。
撮像素子は1/2.3型有効1210万画素CCDを採用。焦点距離は24-120mm(35mm判換算)。開放F値はF2.8-F5.9。撮像感度はオート/高感度オート/ISO 80-3200に対応(ISO 3200では200万画素相当)。記録メディアはSDカード/SDHCカード/マルチメディアカード/MMCplusカード/HC MMCplusカード。動画は最大で1280×720/30fps(MOV)に対応。本体サイズは99.9(W)×53.4(H)×22.9(D)mm(突起部を除く)、重さ130g(本体のみ)。ボディカラーは、上質でエレガントな都会のカフェをイメージしたというブラウン、ブルー、パープル、シルバーの4色。
同じくIXY DIGITALシリーズ新モデルのIXY DIGITAL 220 ISは、広角28mmからの光学4倍ズーム機。タッチパネルには非対応となっており、2.7型のクリアライブ液晶IIを採用した。こだわりオートは22種類に対応。広角化、高倍率化を図りつつ、従来モデルの「IXY DIGITAL 210 IS」より、「DIGIC 4」「HDMIミニコネクター」「HD動画」機能などをひき続き搭載する。
撮像素子は従来モデルと変わらず、1/2.3型有効1210万画素CCDを採用。焦点距離は28-112mm(35mm判換算)。開放F値はF2.8-F5.9。撮像感度はオート/80-3200に対応(ISO 3200では200万画素相当)。記録メディアはSDカード/SDHCカード/マルチメディアカード/MMCplusカード/HC MMCplusカード。動画は最大で1280×720/30fps(MOV)に対応。89.5(W)×54.9(H)×20.0(D)mm(突起部を除く)の薄型モデルとなっており、重さは120g(本体のみ)。