Sony Computer Entertainmentは8月18日、本体デザインを一新した新型の「PlayStation 3」(以下PS3)を発表した。9月の第1週に世界各国で発売開始になる予定で、日本国内の発売日は9月3日、価格は29,980円となっている。なお新型PS3から、ブランド表記を従来の"PLAYSTATION 3"から、PlayStationファミリーに合わせて"PlayStation 3"に変更するという。

新型PS3は、プロセッサから電源ユニット、冷却システムに至るまで内部構造を徹底的に設計し直して、大幅なスリム・軽量化を実現した。外形寸法は290×65×290ミリで、重さは3.2キロ (現行モデルは325×98×274ミリ、4.4キロ)。オリジナルの60GB HDDモデルの約2/3のサイズになった。また消費電力も2/3に減少しており、より静かに動作する。デザインはオリジナルモデルのカーブを受け継いでいるが、表面がテクスチャード加工になっており、ゲーム機としてのカジュアルさが増している。

CPUはCell Broadband Engine、メインメモリは256MB XDR。グラフィックスは256MB GDDR3 VRAMを備えたRSX。内蔵ストレージは2.5インチのシリアルATA HDDで、容量は120GB。Blu-ray/ DVD/ CDの読み込みをサポートする光学ドライブを備える。

ネットワーク機能は、Ethernet (10B/100/1000BASE-T)、IEEE 802.11 b/g、Bluetooth 2.0 (EDR)。USB 2.0ポート×2、AV出力としてHDMI出力端子×1、AVマルチ出力端子×1、光デジタル出力端子×1などを備える。BRAVIA Sync機能をサポートしており、HDMIケーブルでPS3と対応テレビを接続すると、テレビのリモコンを使ってPS3のXMB(クロスメディアバー)を操作できる。

新型PS3発売に伴い、9月1日にバージョン3.00となるシステムソフトウエアのアップデートが提供開始される。同バージョンでは、XMB上から最近プレイしたゲームやPlayStation Storeの新アイテムをブラウズできるWhat’s Newスクリーンなど、いくつかのユーザーフレンドリー機能が追加されるという。