修復プロジェクト会見にロボットたちが勢ぞろい

さて、昭和を貫く相澤次郎氏の歩みをご紹介して、ここまですっかり長くなってしまったが、今回の修復プロジェクトに関する発表会に戻ろう。

ロボットの修復に当たるのは、神奈川工科大学工学部の兵藤和人准教授とロボットメカトロニクス学科の3年生と4年生を中心とした有志8名ほどのチーム。さらに同大学の非常勤講師でもある京商ベンチャー MANOI企画代表の岡本正行氏、テクノロード開発責任者の浅野克久氏もアドバイザーとして参加する。

会場には9体の相澤ロボットたちが並んだ

会場には全9体のロボットが並んでいたが、当面はこのうち4体を実演展示が可能な状態まで修復し、2009年9月26日、27日の2日間に富山産業展示館で開催される「ジャパンロボットフェスティバル2009 in TOYAMA」への出展を目指す。

具体的には、まず大阪万博のフジパンロボット館に一組で出展された、カメラマンロボット「太郎くん」とモデルロボット「五郎くん」の2体をより当時に近い形へと動態復元。加えて、現状でもほぼ完動しているガイドロボット「一郎くん」とスタンプロボット「テッちゃん」の2体についても細部の修復を行なう予定だという。