米国航空宇宙局(NASA)は7月12日(米国時間)、同日午後7時13分(日本時間7月13日午前8時13分)の打ち上げを予定していたスペースシャトル「エンデバー号」(STS-127および「きぼう」船外実験プラットフォーム、船外パレットの組立てミッション(2J/A))の打ち上げを、7月13日(米国時間)午後6時51分(日本時間7月14日午前7時51分)へと延期することを発表した。

エンデバーの打ち上げ準備は、予定通り進んでいたが、打ち上げ場所であるケネディ宇宙センター(KSC)のシャトル着陸施設(Shuttle Landing Facility:SLF)の付近に打ち上げ10分前頃に雲が確認され、SLFへの緊急帰還時の際の着陸に適さなくなり、安全基準をクリアできなかったため、打ち上げ延期を決定したという。

空に広がる雲のため打ち上げ延期が決定された

エンデバー打ち上げは当初、2009年6月13日午前7時17分(日本時間:2009年6月13日午後8時17分)に予定されていたが、発射前のチェック作業において燃料系の水素ガスのリークを発見、水素ガスベントラインと外部燃料タンクの接続部であるGUCP(Ground Umbilical Carrier Plate)の交換などを終えたが、再びリークがベントラインで発生、その処置後、改めて7月11日に打ち上げが予定されていた。しかし、7月11日は落雷のため打ち上げを1日延期していたが、今回も天候の問題により打ち上げの延期となった。これで今回のエンデバー打ち上げ延期は4度目となる。