3D性能が気になる人も多いだろう。オンラインRPG「ファイナルファンタジーXI」のベンチマークソフト「Vana'diel Bench 3」では、デフォルトの状態で快適に動作させられる結果を出している。高解像度では厳しいが、設定を落とせば3Dゲームもそれなりに遊べる性能を持っているといっていい。

■Vana'diel Bench 3
High Low
1846 2477
■3DMark06
3DMark Score SM2.0 Score HDR/SM3.0 Score CPU Score
1310 545 516 490

消費電力が非常に低いのも大きな特性となっている。ワットチェッカーで測定したところ、アイドル時で22W前後、ベンチマークなど負荷のかかった状態でも27W前後となった。デスクトップでは100Wを超えることが珍しくないため、性能よりも省エネを優先したい人にもピッタリのマシンといえる。

■消費電力
アイドル時 約22W
ベンチマーク時 約27W

小さなボディも魅力的

次はハードウェアをチェックしよう。CPUは実クロック1.60GHzのAtom 230でメモリは2GBと4GBのモデルが用意され、HDDは160GBとなっている。ネットワーク機能は、ギガビットEthernetにIEEE802.11b/g/n対応の無線LANを装備している。ディスプレイ出力は、D-Sub15ピンとHDMIで2系統。DVI出力は備えていない。OSはWindows Vista Home Premiumだ。

ハードウェア的になにより魅力なのは、コンパクトなボディだ。重量はわずか750gしかなく、片手でラクラク持てるほど軽い。サイズも高さと奥行きが180mmと、文庫本2冊分よりも小さい。それでいながら、6基のUSB2.0ポートにeSATA、SDカードやメモリースティック、xDカードに対応するメモリカードスロットとインタフェース類も充実。ワイヤレスキーボードとマウスもセットになっている。これで、メモリが2GBの下位モデル「ASR3600-A34」の実売価格が約40,000円、4GBの上位モデルでも約50,000円という低価格を実現している。光学ドライブを備えていない点は賛否あると思うが、PCに置き場所を取られなくない人にはうれしいところだろう。

前面にはメモリカードスロット、サウンド入出力、eSATA、上部にUSB2.0が2ポートある

背面には有線LAN、ディスプレイ出力、USB2.0×4ポートなどが用意されている

電源ボタンは前面の上部にあり、押し込むと電源がオンとなり青く光る仕組みだ

本体は、文庫本2冊分よりも小さいほど。750gと軽量なのも魅力だ