国内初の1,000万画素CCDカメラを搭載したケータイとして登場した「AQUOS SHOT 933SH(以下、933SH)」。色再現性に優れた「ProPix」という画像処理エンジンも内蔵し、「高性能デジタルカメラケータイ」というキャッチコピーを掲げているが、本当にデジカメ級の画質で撮影できるのか? その性能と使い勝手をチェックした。

「AQUOS SHOT 933SH」(シャープ製)。カラーバリエーションは、アイボリー、ブラック、ホワイト、ブルー、ボルドー

質も操作感もデジカメそのもの!

933SHのサイズは51(W)×110.6(H)×16.7(D)mm。10メガピクセルカメラと3.3インチのフルワイドVGA(854×480ドット)液晶を搭載したハイエンド機だが、すっきりと手になじむ大きさで、スペックよりもコンパクトな印象を受ける。

背面に搭載されたカメラは、大口径のステンレスフレームを用いて存在感を主張するようにデザインされている。しかし、レンズ部の口径はわずか5mm程度。内蔵されているカメラモジュールは小さいようだ。実際に使ってみてわかったのだが、デジカメライクなデザインを採用することで「撮る側」の撮影意識が高まるだけでなく、「撮られる側」も「きれいに撮ってもらえそう」という気持ちになるようだ。「デジカメとして使うときはケータイには見せない」そういう意図が感じられた。

クローズ時はシンプルで落ち着いた印象

背面は「AQUOS SHOT」のロゴを配して、デジカメライクなデザインになっている

本体を開いてディスプレイを回転させて折りたたむと「ビューアポジション」に。このスタイルにするだけでカメラが自動起動する(設定変更も可能)。起動は速い。シャッターを半押しにすると、すぐにピント合わせが始まり、ピントが合ったらサイドキーを押して撮影完了。その操作感は、まさにデジカメそのものだ。

ボディが薄いためサイドキーはやや押しづらいが、液晶画面が大きいので、一般的なコンパクトデジカメよりも被写体を確認しやすい。「デジカメといい勝負をしているな」という印象を受けた。

大画面液晶をファインダーにして、デジカメライクに撮影できる