ワンセグやベーシックな機能も使い勝手も上々
933SHはカメラ機能にフォーカスして開発された端末ではあるが、カメラ以外の機能も現行機種として最高クラスの性能を有している。
「AQUOS SHOT」という名前の通り、ワンセグ機能も秀逸だ。フルワイドVGAのNewモバイルASV液晶を搭載しているので高精細な画質で楽しめて、屋外でもかなり見やすい。外光の反射を抑えるパネル加工が施されていることに加え、周囲の明るさを感知して画面の明るさを調整するセンサーの働きによるものであろう。
ワンセグ視聴時もタッチパネルの利便性が際立つ。画面をタップするだけで設定メニューを呼び出せて、画面を左右にドラッグするだけでチャンネルを切り替えられる仕様になっている。
933SHのような2軸回転式モデルでは、コンパクトな状態でワンセグを楽しめるのは利点だが、操作をサイドキーに依存し、それが繁雑な場合がある。限られたキーに機能を割り当てるために、ユーザーがキーを押し間違えて「チャンネルを切り替えるつもりなのに音量が上がってしまった…」なんてこともありがちだ。
933SHは、番組を見ながら画面に表示されるわかりやすいガイドに従って操作できるので、視聴しながらの番組情報検索や画質調整、録画といったワンランク上の機能もストレスを感じることなく使いこなせそうだ。
2軸回転スタイルなので、通話やメールなどベーシックな機能を使うときは、一般的な折りたたみ式ケータイと同じような感覚で扱える。ダイヤルキーはやや凹凸が少なくフラットな指触りなのだが、キーピッチが広く文字入力はしやすい。使い始めのうちは、普段はキーで操作して、カメラやワンセグを楽しむときはタッチパネルで操作するとように使い分けるといいだろう。
もちろん、ほとんどの操作はタッチパネルで行えるようになっているので、タッチ操作に慣れてきたら、普段からビューアポジションで持ち歩くのもよい。アイコンメニューをタップして使いたい機能を呼び出したり、メールを読んだり返信したり、一連の操作を閉じたままで行うこともできる。
昨今、タッチパネルを搭載した端末が増えてきたが、使用スタイルによってタッチ操作できる機能が制約されたり、フルタッチ仕様のために文字入力がしづらかったりということがある。933SHは先進的なタッチ操作で使いたい人、従来の操作感のままで最新機能を活用したい人、そのどちらもが納得できるユーザーインターフェイスを備えているといえよう。
最後に筆者が933SHで撮影した画像をいくつか掲載させていただこう。筆者はライターであり、カメラマンではない。「素人がカメラまかせに撮ってもここまでキレイに撮れる」という意味で参考にして頂きたい。
通信方式 | 国内 | W-CDMA方式 |
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海外 | W-CDMA方式、GSM方式(900/1800/1900MHz) | |
サイズ | 約51×110.6×16.7mm(折りたたみ時、突起部除く) | |
重さ | 約127g | |
連続通話時間/待受時間 | W-CDMA網 | 約230分/約310時間(静止状態、折りたたみ時) |
GSM網 | 約220分/約280時間(静止状態、折りたたみ時) | |
ワンセグ連続視聴時間 | 約4時間 | |
ディスプレイ | メイン | 約3.3インチフルワイドVGA(854×480ドット)NewモバイルASV液晶(最大1,677万色) |
サブ | 約0.8インチ(96×16ドット)有機EL(白1色) | |
カメラ | メイン | 有効画素数1,000万画素CCD(オートフォーカス、手ぶれ補正対応) |
サブ | 有効画素数43万画素CMOS | |
外部メモリー(推奨容量) | microSDHCカード(最大16GB) | |
カラーバリエーション | アイボリー、ブラック、ホワイト、ブルー、ボルドー |