カメラ回りで「便利だなぁ」と感じた機能がさらにふたつある。ひとつは「撮り直しガイダンス」だ。撮影したあと、その映り具合に満足がいかなかった場合、画面に表示されるガイダンスに従うだけで適正な設定に変えて、再度撮影することができる機能だ。

撮影したあとにすぐに設定を変えて撮り直せる「撮り直しガイダンス」

もうひとつは「ダイナミックレンジ補正」。人物を撮影して「顔がちょっと暗くなってしまった」なんていうときにワンタッチで画像を補正できる機能だ。いかにも「補正しました」という目立つ補正ではなく、自然な色調を維持したままで微かに補正されるのでうれしい。

撮った写真をブログにアップしたり、誰かにメールで送ったりしたい場合、画質に不満があると一度パソコンに取り込んで補正したくなるものだ。しかし、この機能があるおかげで、撮影した画像を瞬時に補正してアップロードすることができる。

撮影した画像をメールに添付したい場合、300KBまたは1MBを選択して自動でリサイズできる

データフォルダに保存した画像は、指でなぞってめくるようにプレビューできる

カメラを活用した便利機能も充実

シャープ製の新機種を手にするたびに試したくなるのが「名刺読み取り」機能。もちろん933SHにも搭載されていた。名刺を撮影するだけで、そこに書かれている氏名、電話番号、メールアドレスなどを読み取り、そのまま電話帳に登録できる便利な機能だ。飲食店のショップカードなどに見られるロゴを大きくデザインしたような特殊な名刺を除き、極めて高い確率で正確に読み取るので重宝する。

「ラクラク瞬漢ルーペ」という機能も面白い。新聞や書籍などを読んでいて、読み方がわからない漢字や熟語があった場合に、それをカメラで読み取って辞書で意味を調べられる機能だ。「対峙」という漢字を読み取ろうとして「対時」と認識されるなど、認識率はまだ発展途上の印象を受けたが、この機能もシャープ製ケータイならではの便利機能として、さらに精度が向上していくことを期待したい。

読めない漢字などの意味を調べられる「ラクラク瞬漢ルーペ」

待受状態でサイドキーを押すだけでインカメラが起動して、ディスプレイに自分自身を映せる「ハンドミラー」機能も便利だ。「身だしなみをチェックしたいときはインカメラを使えばよいのか」という新鮮な発見をもたらしてくれたと同時に、ワンボタンで瞬時にカメラが起動するこの機能の便利さにささやかな感動をおぼえた。

「Mirror」ボタンを押すだけでインカメラが起動し、身だしなみをチェックできる