Bento 2は自由度の高いデータベースソフトだが、使い方は簡単。どんなデータベースを作るのかが決まったら、まずはあらかじめ用意されている20種類以上のテンプレートを使ってデータベースを作り始めるだけだ。テンプレートは「プロジェクト」「連絡先」「レシピ」「在庫」「イベント計画」などがあり、個人でも仕事でも利用できるようなものが用意されている。

新規ライブラリの作成画面。さまざまなテンプレートが用意されているほか、ExcelやNumbersからBentoにデータをインポートできる

ビジネス向けのもの、パーソナル向けのものなど、さまざまなテンプレートが用意されている。作成したいデータベースに近いものを選択しよう

「連絡先」では、標準のアドレスブックとは別にアドレスを管理することができ、しかも独自のアドレス項目を自由に追加することもできる。たとえば「学校の連絡網を作る」ために、連絡する順番を追加して並べ替えたり、複数の画像を登録したりと、自分の好きなように作成可能だ。

フォームの作成画面。ドラッグ&ドロップで自由にレコードの位置やサイズを変更できる。各レコードの配置がぴったりになるように、青い線でガイドラインが表示されるのも便利だ

このように自分の好みのデータベースを作成できる点がBento 2の魅力だ。フィールドを作って、画像を貼り付けるスペースを作り、アドレスブックやiCalのデータを読み込む― といった手順で直感的に作成できる。

新たに何もないところからデータベースを作り上げるには手間がかかるが、テンプレートをベースにしていけば時間はかからない。基本的にはテンプレートに、日付や時間、メモ、マルチメディア、URLなどのフィールドを画面内の好きなところに貼り付けていくだけだ。Mac用ソフトらしい直感的で分かりやすいデザインと操作性が特徴で、難しいことはほとんどない。

Bento2では、作成したそれぞれのデータベースを「ライブラリ」と呼ぶ。各ライブラリは条件などによってグループ分けされた「コレクション」として整理することもできる。例えば一つの住所録のライブラリを仕事とプライベートのコレクションに分けることができる。最初にBento2をインストールして起動すると、読み込んだMacのアドレスブックのデータが表示され、コレクションとしてグループが表示される。

イベントを記録したライブラリを作成する場合、iCalのスケジュールをレコードとして登録。その日に会った人をアドレスブックから登録するようにして、さらにイベントに関連したメールをApple Mailからドラッグ&ドロップで登録。あとは自由にメモや詳細情報、その日に撮った写真を貼り付けるといった日記風のデータベースを作成できる。