それでは、まずはCore i7-920のスペックを確認しておこう。C-0ステッピングのCore i7-920ではsSpecが「SLBCH」なのに対し、D-0ステッピングは「SLBEJ」である。今回入手したD-0ステッピングCPUの生産国はコスタリカ。C-0に関しても同じコスタリカ産だった。

C-0ステッピングのCore i7-920。購入時期は2月中旬。都下の家電量販店にて購入

D-0ステッピングのCore i7-920。購入時期は4月中旬。都下のPCショップで購入

sSpecを確認すると、D-0ステッピングの品は「SLBEJ」。パッケージングが09年3月13日とあり、D-0ステッピングのファーストロットではない

C-0ステッピングのCPU-Zスクリーンショット

D-0ステッピングのCPU-Zスクリーンショット

では、X58MのBIOS画面を紹介しよう。CPUやメモリなど動作モードに関わる項目は「Cell Menu」。このなかの「Base Clock」を設定する方法でオーバークロックを試みる。Core i7-920の定格クロックは2.66GHz。これはベースクロックが133MHzに対し、20倍の倍率をかけている計算になる。メモリクロックは133MHz×10倍の1333MHz(DDR)。なお、メモリ側の上限が1600MHz付近と思われるため、ベースクロックが166MHzを超えたタイミングでメモリ倍率は下げる必要がある。そのほかオーバークロックに必要な箇所は電圧設定だろうか。X58Mの場合、vCoreなど各部分の電圧を自動で引き上げるモードが用意されており、まずはこれを利用し多くの項目はデフォルトのまま進めることとした。

オーバークロック関連の設定は、「Cell Menu」のなか

設定が必要になるのは「Base Clock」と「Memory Ratio」の2項目。Memory Ratioは1600MHzを大きくオーバーしてしまう際にクロックを下げるため調節する

各電圧設定は当初「Auto」のままとし、壁に当たった際にこれを調節する方針とした