それでは、まずはCore i7-920のスペックを確認しておこう。C-0ステッピングのCore i7-920ではsSpecが「SLBCH」なのに対し、D-0ステッピングは「SLBEJ」である。今回入手したD-0ステッピングCPUの生産国はコスタリカ。C-0に関しても同じコスタリカ産だった。
では、X58MのBIOS画面を紹介しよう。CPUやメモリなど動作モードに関わる項目は「Cell Menu」。このなかの「Base Clock」を設定する方法でオーバークロックを試みる。Core i7-920の定格クロックは2.66GHz。これはベースクロックが133MHzに対し、20倍の倍率をかけている計算になる。メモリクロックは133MHz×10倍の1333MHz(DDR)。なお、メモリ側の上限が1600MHz付近と思われるため、ベースクロックが166MHzを超えたタイミングでメモリ倍率は下げる必要がある。そのほかオーバークロックに必要な箇所は電圧設定だろうか。X58Mの場合、vCoreなど各部分の電圧を自動で引き上げるモードが用意されており、まずはこれを利用し多くの項目はデフォルトのまま進めることとした。