NTTドコモは28日、2009年度における顧客満足度向上やCSR(企業の社会的責任)等について、同社の行う取り組みを発表した。具体的な施策としては、パケット定額サービス等料金プランの見直しや、アフターサービス拡充。「ケータイ安全教室」や災害対策などのCSR活動強化、さらにサービス高度化への取り組みなどが挙げられている。

「お客様満足度の向上を目指した取り組み」では、パケット定額サービス「パケ・ホーダイ ダブル」「Biz・ホーダイ ダブル」について、定額料を現在の月額1,029円から490円に変更。「ファミリー割引」および「オフィス割引」グループ内のiモードメールでは、10,000B以上および100KB以上の大容量のメール(添付ファイル含む)についても無料の対象とするなど、料金プランを見直した。

また、モバイルPC向けデータ通信の需要が高まっていることを背景に、データ通信の定額サービス「定額データプラン」に「定額データプラン スタンダード」を追加。同時に、2年契約を条件に料金を割引する「定額データ スタンダード割」を導入することで、より加入しやすい条件を提供する。

サービス面では携帯の点検・アドバイスなどを行う「ケータイてんけん」サービスを全国のドコモショップで開始。「電池パック安心サポート」では、新たに補助電源アダプタも選択できるようになる。また、海外でのサポート拠点として、ロンドンおよびニューヨークにドコモサポートデスクを開設する予定。

「CSRの取り組み」については、これまでに引き続いて「ケータイ安全教室」を実施。今年度は約6,000回を予定しているほか、振り込め詐欺対策などを盛り込んだシニア向けの教室も実施される。また、携帯電話の安心・安全な使い方を伝えるための映像教材を6月にリニューアルし、全国約3万3,000の小中学校に配布する。

このほか、未成年向けのアクセス制限サービスについては、保護者の判断で閲覧可否を設定できる「アクセス制限カスタマイズ」の導入など、利便性を向上しつつ安心・安全に利用するための取り組みを強化。移動基地局車の追加配備などの災害対策、通信設備の電力使用量削減などの環境への取り組みも挙げられている。

さらに「サービスの高度化への取り組み」として、行動支援サービス「iコンシェル」において2009年度下期に位置情報に連動した機能拡張を行うことでコンテンツの拡張を図る。また、HSUPAの導入により送信時最大5.7Mbpsの高速データ通信に対応する予定。