パナソニックは3日、AV機器用PLCアダプタースタートパック「PL-LS14KT」、増設用PLCアダプター「PL-LS11」を発表した。発売はPL-LS14KTが3月1日、PL-LS11が4月1日。
PL-LS14KTは、4個のLANポート備えたPLCアダプター「PL-LS14」と、1ポート備えたPLCアダプター「PL-LS11」とをセットにした製品。HD-PLCに対応したアダプターだが、従来よりも使用する帯域を広げたことで(従来モデルでは4-28MHz、新モデルでは2-28MHz)、最大実効速度が、UDPは90Mbps、TCPは65Mbpsと高速化している(従来はUDPが80Mbps、TCPが60Mbps)。また、安定した通信を実現するために、電源コードにはノイズフィルターが採用されている。
新モデルでは、ターミナルアダプターのPLCセットアップボタンを約1秒押すと、その横に配置されているランプが通信速度に応じて点滅する(1つ点灯した場合は6Mbps以上、2つ点灯した場合は12Mbps以上、3つ点灯した場合は24Mbps以上)、「通信速度ランプ」機能が搭載されている。アクトビラビデオを利用する場合には実効速度6Mbps程度、アクトビラビデオ・フルを利用する場合には、実効速度12Mbps程度が要求される。
なお、スタートパックのPL-LS14KTでは、PL-LS11側をマスター側、PL-LS14をターミナル側として、工場出荷時に設定済みだ。両方の電源コードを壁のコンセントに差すだけで、PL-LS11とPL-LS14間の通信が可能になる。PL-LS11とPL-LS14は、実際にはどちらをマスターにすることも可能だが(増設用のアダプターとしてPL-LS11が用意されているのは、そういった理由)、AV機器などを接続する際には、ポート数が多い方が便利なため、標準状態ではPL-LS11側をマスターとして設定してあるとのことだ。