UQコミュニケーションズは、モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)技術による下り最大40Mbpsの高速モバイルデータ通信サービス「UQ WiMAX」を、2月26日より開始する。開始時のサービスエリアは東京23区、横浜市、川崎市。6月30日までは「お試し期間」としており、基本使用料、登録料とも無料だ。

サービス開始を発表するUQコミュニケーションズの田中孝司社長。「今までの"なんちゃって"モバイルブロードバンドではない」とアピール

実機を用いて「UQ WiMAX」の速度テストのライブデモも披露された。下り16Mbps以上、上り4Mbps弱と、なかなかに高速な結果

有料サービスの開始は2009年7月1日から。料金プランはシンプルに基本使用料が完全定額の「UQ Flat」の1種のみ。基本使用料は月額4,480円で、登録料は2,835円。契約期間の縛りなどは存在しないとのこと。有料サービス開始にあわせてサービスエリアが首都圏、京阪神、名古屋エリアへと拡大される予定となっている。

料金プランはシンプルに1種類のみ。契約期間の縛りもなく、わかりやすい

サービスエリアの拡大計画。ただ、「できるだけ前倒しで進めたい」(田中社長)とのこ

ほか、無料のオプションサービスとして、東海道新幹線他主要交通機関で利用可能という公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」も提供される計画で、こちらは2009年秋を目処にサービスが開始される見込み。

オプションサービスの「UQ Wi-Fi」。無料で利用できる

モニター募集も

本日から2月15日までの募集期間で、5,000人のモニター利用者も募集する。こちらは6月30日までのお試し期間中、基本使用料、登録料が無料となるだけでなく、データ通信カードの無償貸与が行われる。応募条件は東京23区、横浜市、川崎市在住の20歳以上の個人。UQコミュニケーションズのWEBサイトを通して申込みを受け付ける。

モニターの募集概要と応募手続きの方法。5,000人限定なのでお早めに

データ通信カードは4製品

データ通信カードはタイプの異なる4製品が用意される

あわせて、UQ WiMAX対応のデータ通信カードも発表された。最もコンパクトでUSBタイプの「UD01SS」、ExpressCard/34タイプの「UD02SS」、コネクタ部が180度可動/回転するUSBタイプの「UD01NA」、PCカードタイプの「UD02NA」の4製品で、サイズや価格は以下表の通り。

UD01SS UD02SS UD01NA UD02NA
PCとの接続 USB ExpressCard/34 USB PCカード
サイズ 27×62×11mm 36×110×11mm 33×110×20mm 54×124×8mm
質量 18g 30g 37g 40g
UQ販売価格 12,800円 13,800円 12,800円 13,800円

写真は当日の発表会場内のショウケースから。とりあえずはデータ通信カードが必要だが、Intelのモバイルプラットフォーム「Centrino 2」で採用されていることもあり、モバイルPCのWiMAXモジュール内蔵率が今後高まって行くことはほぼ確実