具体的なコードについても、少し細かく見ておくことにしましょう。

配列を定義する

ここでは占いメッセージを配列としてあらかじめ定義しておきます。配列とは、いくつかの仕切りを持った入れ物と思って頂ければよいでしょう。仕切りで区切られた個々の部分のことを「要素」と言います。

VBScriptで配列を定義するには、次のように記述します。

Dim 変数名(仕切りの数)

ここでは「Dim result(4)」としていますので、仕切りを4つ持った――つまり、0~4という番号のついた5つの要素を持った配列を定義しています。配列のそれぞれの要素に値を設定/参照するには、「配列名(番号)」のように記述します。たとえば「result(0)」であれば、配列resultの0番目の要素にアクセスしているわけです。

乱数を求める

このスクリプトでは、表示するメッセージを決めるために乱数(ランダムに決まる数字)を利用しています。

VBScriptで乱数を求めるのは、Rnd関数の役割です。Rnd関数を呼び出す場合には、あらかじめRandomize関数で乱数生成器を初期化しておかなければならない点に注意してください(まずはこういうものだと思って、Rnd関数の前にはRandomize関数をつけるようにしてください)。

Rnd関数は0<n<1の間の乱数を返しますので、「Rnd * 5」は0<n<5の乱数を返すことを意味します。求めた乱数はInt関数で小数点以下を切り捨てることで、最終的な値は0、1、2、3、4のいずれかになるはずです。これら0~4の値をキーに、配列resultから対応するメッセージを取り出しているわけです。

結果メッセージを表示する

WSHで結果メッセージを表示するのは、WScriptオブジェクトのEchoメソッドです。Echoメソッドに複数の引数を渡した場合、文字列は順に連結された形で出力されます。引数を複数指定するには、サンプルのようにカンマ(,)区切りで記述します。