ティアックは、TASCAMブランドのポータブルデジタルレコーダー「DR-100」、「DR-07」、「BB-1000CD」の3機種を、米アナハイムで行われているThe- NAMM Show 2009で先行発表した。DR-100/DR-07は、SD/SDHCをメディアとして利用し、高品位なリニアPCMでの長時間録音を実現するポータブルレコーダー。BB-1000CDは、SD/SDHCだけでなく、CD-R/RWへの録音/再生をサポートするデジタルレコーダーだ。

「DR-100」、「DR-07」

コストパフォーマンスの高いコンパクトなデジタルレコーダー「DR-07」

DRシリーズのフラッグシップモデル「DR-100」

DR-100は、DRシリーズのフラッグシップとなるモデルで、無指向性/単一指向性のコンデンサマイクをそれぞれステレオで内蔵。さらに、ファントム電源に対応したXLRマイク入力端子を2本装備する。機能面では、録音開始の2秒前から遡って録音できる「プリレック機能」、サイズごとに録音ファイルを分割する「自動トラックインクリメント機能」、音声を感知すると録音がスタートする「自動録音機能」などを装備する。電源は、充電式のリチウムイオンバッテリーと単三電池×2のデュアルバッテリーシステムを採用。動作中に、片方のバッテリーを交換することも可能で、より長時間のレコーディングをサポートする。

DR-07は、55(W)mm×137(D)mm×22(H)mmというICレコーダー並みのコンパクトなサイズに単一指向性のステレオコンデンサーマイクを内蔵するデジタルレコーダー。録音フォーマットは、32kbps~320kbpsのMP3形式とWAV形式。WAV形式の場合、量子化ビット数は16/24ビット。サンプリング周波数は44.1kHz/48kHzを利用可能だ。電源は単三電池×2本(アルカリ、またはNi-MH)、約7.5時間の連続録音が可能だ。なお、DR-100とDR-07には、ウインドスクリーンと2GBのSDメモリーカードが付属する。

「BB-1000CD」

SD/SDHCだけでなくCD-R/RWも使用可能なアンプ/スピーカー内蔵のデジタルレコーダー「BB-1000CD」

BB-1000CDは、SD/SDHCだけでなく、CD-R/RWへの録音/再生をサポートするデジタルレコーダー。5W×2のステレオアンプ、ステレオスピーカーを搭載しており、同社では「録音/再生機が一体となったラジカセに似た使い勝手の良さを、現代の仕様で実現」したモデルだとしている。内蔵マイクは4本搭載されており、周囲360°をカバーする。SD/SDHC⇔CD-R/RWのデータコピーも可能だ。電源はACアダプタまたは単三電池×8。

発表された3モデルのうち、DR-07は1月22日より国内販売される予定。価格はオープンで、推定価格は2万円前後となっている。なお、メーカーによると、DR-07以外の2モデルは、現時点では国内販売の時期・価格などは未定とのこと。