AQUOSケータイでお馴染みのサイクロイドスタイルで撮影するSH-01A

シャープのSH-01Aは、ドコモ端末としては初めて有効画素数800万画素のCCDセンサを搭載したモデルだ。携帯カメラに多いCMOSではなく、CCDを撮像素子に採用したのが特徴だ。CMOSとCCDの違いはここでは述べないが、CCDは相対的に高感度であり、高速な動きでも被写体が歪まないなどの特徴がある。

液晶を倒すとカメラモードになるSH-01A。カメラが液晶側ではなくテンキー側にあるので最初は撮影しづらい印象だが、テンキーが使えるので操作は楽

手動でISO感度は選べないが、高感度撮影で「高感度オート」を選ぶことで最高ISO 2500という高感度撮影が可能。ただし、画質はかなり粗くなるので緊急用として利用するのがよいだろう

CCDの特徴を生かしたのが、最高ISO 2500という高感度撮影だ。W63CAのISO 1600に比べて高感度で撮影できるため、より手ぶれ・被写体ぶれに強いと言える。なお、CCDには、太陽光などの強い光源が画面内に入るとスミア(光の筋)が発生してしまう特性があるが、それを抑えるためにSH-01Aではメカシャッターを採用している。

SH-01Aは液晶を横に倒すサイクロイドタイプのボディデザインで、液晶を倒すとカメラが起動し、撮影が行える。デジカメライクに構えて撮影することはできないが、携帯を使っていて液晶を倒すだけですぐにカメラが起動する手軽さはある。

カメラが起動した状態で、十字キーの中央ボタンを押すとAFが働きピントが合うと撮影できる。半押しは行えないが、通話ボタンを押すとAFが作動してフォーカスロックになるので、その後中央ボタンを押せばシャッターが切れる。

常にテンキーを使って撮影できるので、素早い設定変更が可能な点はメリット

SH-01AのAFも、人物の顔を検出する顔検出機能を搭載しており、最大5人までの顔を検出できる。W63CAのように、速度や人数を優先するといった設定はできないが、複数の顔が検出された場合、十字キーに内蔵されたポインティングデバイス「光TOUCH CRUISER」を指で左右になぞると、ピントを合わせる顔を選択できる。

顔が検出されない場合は中央1点AFとなる。AFではこのほか、スポットAF/接写/マニュアルフォーカスが設定できる。スポットAFの場合、画面内の9点の中からAFを合わせたい場所を選択できる。W63CAとは異なり、画面全体の中から1点を選択する。

レンズは焦点距離が35mm判換算で29mmと広角。わずかにW63CAの方が広角だが、それでも室内撮影や風景撮影で威力を発揮する。前述の通り、撮像素子には800万画素のCCDを搭載し、画像処理エンジンとして「ProPix」を採用する。ノイズリダクション機能をそなえたProPixにより、ざらつきなどのノイズを除去することができる。

W63CAと同様に光学ズームは搭載せず、画素数に応じて中央部を切り出して擬似的にズームする仕様になっている。ただしW63CAとは異なり、オートリサイズ機能を搭載しないため、ズームをしたい場合は画素数を落としてから行う。

独特なのが再生機能。奥行きのある3Dインタフェースで写真を閲覧できる