ThinkPadのレノボ・ジャパンがつくったNetbook(ネットブック)「IdeaPad S10e」。このジャンルでは後発ではあるが、高い基本性能や充実のサポートなど、ノートブックマニアから初めてPCを触るようなエントリーユーザーまで、ちょっと気になる製品なのではないだろうか。先日、値下げも発表され、ますます魅力的となったIdeaPad S10eに触れてみよう。
主な仕様 [CPU] Intel Atom N270(1.6GHz) [メモリ] 1GB [HDD] 160GB [ディスプレイ] 10.1型ワイド(1024×576ドット) [バッテリ駆動時間] 約5.3時間 [サイズ/重量] W250×D196×H22~36mm/約1.38kg [OS] Windows XP Home Edition SP3 [価格] 49,980円
ExpressCard/34スロットが活用の幅を広げる
ネットブックはもともと、Atom CPUとOS双方のライセンシーなどによって、ハードウェアスペックが縛られてしまっているのは周知の通り。そのため、ほとんどのメーカーの製品がハードウェア面ではほぼ横並び的な構成だ。それでも各メーカーが、"どこかに特徴を"とアイデアを競うなか、筆者がレノボのIdeaPad S10eでまず注目したのは、ExpressCard/34スロットだ。ExpressCard/34カードは、通信カードやeSATAやIEEE1394、USB2.0等のインタフェースカード、フラッシュメモリカードなどが既に市場に流通している。例えばIEEE1394カードなら、実用性はともかくホームビデオの取り込みが可能となるし、あるいは通信カードなら本体に収納できる点がメリットになり得るだろう。
その他のインタフェースも充実しており、側面には2基のUSB2.0端子、D-Subディスプレイ出力、5-in-1カードリーダ、オーディオ入出力、本体前面にはステレオスピーカーを装備している。また、液晶フレーム上部には比較的高画素な130万画素ウェブカメラも搭載しており、ビデオチャット等も可能だ。USB2.0端子が2つという点がやや心許ないところだが、ExpressCard/34で補えると考えれば妥当だろう。