DIY派の祭典「Make: Tokyo Meeting 02」(MTM02)が11月8日、多摩美術大学の八王子キャンパスにて開催された。今年4月にあった第1回目に続くイベントで、DIY雑誌「Make」を発刊しているオライリー・ジャパンが主催。今回は前回の2倍となる約60組が出展しており、「DIY」を軸に、出展者・来場者が交流を深めていた。

「Make: Tokyo Meeting 02」の会場となった多摩美術大学の八王子キャンパス

会場内の様子。開場直後なのでまだ比較的空いているが、午後になると大混雑だった

通常の展示会取材だと、どんな出展物であっても「大体どういうものか」くらいは見当が付くものだが、しかしMTMの場合はそれすらも分からず、「何ですかコレは?」と聞かなければならないことも多い。そういう「意外さ」「新鮮さ」を感じられるとともに、「自分もやってみよう」と思えるところがMTMの何よりもいいところである。

以下、個人的に面白かったものを紹介していきたい。来春には第3回目も開催される予定なので、まだの人はぜひ足を運んで、自分の目で見て欲しい。

あの真空バズーカが自走式に進化 - 「日本工業大学 物理体感攻防」

前回、キャベツをぶち抜く威力の「真空バズーカ」で注目を集めた日本工業大学 物理体感攻防だが、これには「移動ができない」という欠点(?)があった。しかし今回は、農業用クローラ(ヤフオクで30,000円で落札したらしい)を改造した車体に搭載。真空バズーカは短い2メートル砲になっており、威力は落ちたものの、大幅に機動力が向上した。

「多目的理科教育振興実験車両 ver3.2」という正式名称があるらしい。製作費が足りなくなったため、車体のフレームの一部には研究室の本棚を使用

動画 - 「真空バズーカデモ」
真空バズーカのデモ。動画では伝わらないが、発射音はかなり大きい

動画 - 「大幅に向上した機動力」
結構速い。元々はミカンを運んでいたクローラらしいが、売った人も、まさかこんなことになっているとは思うまい

車体の中には、なぜかPC、無線LAN、エアコン、ステレオ、電子レンジなどを完備。しばらく引きこもることも可能だ

操縦席は後部にある。前方を映し出すモニターも装備

真空バズーカは、大気圧を利用してテニスボールなどを発射するものだ。塩ビ製の"砲身"が長ければ長いほど、ボールが加速される時間が長くなるので、威力が増す。前回のものよりも短いため、初速は落ちているはずだが、それでもデモンストレーションでは、標的となったパネルにくっきりと跡が付くほどの威力を見せていた。

ピンポン球用の真空バズーカが19,800円で売られていた

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