来場者で大混雑となっていたのは「ニコニコ技術部」有志のブース。ニコニコ技術部とは、動画投稿サイト「ニコニコ動画」において、自作ガジェットの動画を紹介している人たちの呼称であるが、特にリーダーがいるわけでも、入会規則があるわけでもない。ゆる〜い集まりなのだ。

「はちゅね」×101体」 - 超電磁P氏

超電磁P氏は、「はちゅねミク」(初音ミクのデフォルメキャラクター)を101体も使った作品を展示。この作品は、音楽にあわせて「はちゅね」がネギを振るものだが、何が大変かといえば、101体も作ることだろう(1体あたり1時間……)。ネギ振りには電磁石を使っているが、量産化のために、コイル巻きを自動化するシステムまで作ったそうだ。

動画 - 「『はちゅね』×101体」
音楽にあわせてネギを振る「はちゅね」×101体

上から見るとこんな。ツリー状のネットワークになっている

「電子歯ブラシ奏者 白岩ひかり」 - rerofumi氏

弊誌の記事でもお馴染みのrerofumi氏は、MIDI信号でハードウェアを制御できるインタフェース基板「奏(かなで)」を使った作品「電子歯ブラシ奏者 白岩ひかり」を出品。PWMで電動歯ブラシのモーターを動かし、なんと音を鳴らすことができるという。

なんと電動歯ブラシから音が鳴る!

電話するとネギを振る!? - たかはし氏

たかはし氏は、電話することでネギを振らせるシステムを展示。オープンソースのPBXソフト「Asterisk」やテキスト音声合成エンジン「AquesTalk」などを使ったもので、プッシュ音でネギ振りの回数まで指定できるようになっていた。

動画 - 「電話することでネギを振らせるシステム」
内線をかけてから、ネギ振りの回数を指定

「ツンデレメトロノーム」「ツンデレシンセサイザ」 - 撮影できますP氏

自作のメイン基板とパッド基板

撮影できますP氏は、秋月のLCDモジュールを制御するためのFPGA基板「NEGIBATAKE」を開発、それを使った「ツンデレメトロノーム」「ツンデレシンセサイザ」を出品していた。なんでツンデレなのかは不明。

これは「ツンデレメトロノーム」

画像認識を使ったゲーム - chakki氏

chakki氏は、赤外線カメラによる画像認識を使ったゲームを紹介。説明するよりも、下の動画を見てもらった方が早いと思うが、画面上に表示された手のシルエットを使って、キャラクターを動かすものだ。ちなみにキャラクターの動きは、物理シミュレーションに基づいているそうだ。

赤外線カメラを使っている

動画 - 「赤外線カメラによる画像認識を使ったゲーム」
手を使って動かすのが面白い

>>Page03: "ピタゴラ"っぽい計算機とスキャナ - 伊藤技術研究所