マルチタスキングでサクサク動作
今回は時間がなかったためすべての機能を実験できなかったが、T-Mobileが用意したG1の機能体験ビデオが公開されている(YouTubeのもの)。今回は会場で上映されたこのビデオを参考に機能を簡単に紹介する。
写真などの画像ファイルやビデオ映像閲覧、音楽再生など、マルチメディアファイルの再生を一通りサポートするのもG1ならびにAndroid搭載端末の特徴だ。マルチタスクに対応し、例えば楽曲を再生した状態で電話で呼び出されたりSMSメッセージが到着すると、その旨の警告が画面に表示される。その状態で警告ウィンドウを拡大することで現在進行中の作業を終了せずに、そのままSMSメッセージの返信や電話への応答などが行える。Google Mapsなどのアプリケーションが標準機能として統合されているため、必要に応じて各機能を随時呼び出すことも可能だ。このあたりはGoogle謹製プラットフォームならではの強みだろう。またGoogleでなくても、FacebookやFlickrといったサービスもそのまま利用できる。閲覧だけでなく、画像のアップロード作業やIMチャットなどもそのまま行えるため、小型PCが手元にある感覚でサービスを楽しめる。
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バックグラウンドで楽曲を演奏中のところ。画面左上に再生中のアイコンが表示される |
音楽再生中に友人からSMSメッセージが届いた。画面上部にメッセージ到着を示すウィンドウが出るので、それを下方向に指でスライドすると現在再生中の楽曲名が表示されるとともに、友人のメッセージが表示される |
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収納していたキーボードを展開するとそのままチャットに移行。待ち合わせ場所を相談する |
待ち合わせ場所はGoogle Mapsで確認。指先スクロールや拡大縮小機能など、Webブラウザに搭載されていた機能がそのまま利用できる |
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先日、一部の携帯デバイス向けに提供がアナウンスされたストリートビューもG1では標準装備。タッチスクリーンによる指先スクロールで周辺の状況を確認できる |
G1で1つ面白いのがオーバーラップ機能。目的地にたどりついた後、実際にその場に立ってストリートビューの画面を動かすことで、動きに合わせてストリートビューの画面がスクロールし、文字通り周囲の状況と"オーバーラップ"させて内容を確認できる |
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もちろんFlickrやFacebookなどもG1から利用可能。閲覧だけでなく、G1から画面のアップロードなどの作業も行える |
パックマンを起動したところ。ゲームはプラットフォームの魅力を表現する1つのキーファクターだ |
Web上のサービスだけで満足できなければ、専用アプリケーションをインストールするといいだろう。OHAでは「Android Market」と呼ばれるアプリケーション配布や販売のためのプラットフォームを用意しており、ユーザーはここを通してアプリケーションのダウンロードとインストールが行える。ただ前述のように、ここが制限事項となっており、現在のところアプリケーションのアップロードや審査に関するプロセスには未知数な部分が多い。ただし、ここのさじ加減1つでサードパーティのアプリケーション開発のモチベーションが大きく変化するため、正式リリース後の対応に期待したい。