ついにデュアルコア版のAtomが登場

今週末で最大の話題は、なんと言ってもIntelのMini-ITXマザーボード「D945GCLF2」の発売だろう。1万円を切る低価格もあって、大人気商品となった「D945GCLF」と同じようにAtomプロセッサを搭載するが、新製品ではCPUがデュアルコア版の「Atom 330」に変更されている。21日(日)から販売される予定で、価格は11,000円前後となる見込み。

IntelのMini-ITXマザーボード「D945GCLF2」。見た目はD945GCLFからほとんど変わらない

パッケージ裏面の説明図。デュアルコア版のAtomであることが明記されている

このAtom 330は同社WEBサイト上にも記載がなく、デュアルコアということ以外、仕様の詳細は不明だが、FSBは533MHzでシングルコアのAtom 230と変わりはないようだ。Atom 230については、コチラの記事でベンチマークテストを行っているが、デュアルコア化により、これからどのくらい性能が向上したのか楽しみなところだ。

D945GCLFに比べて、チップセットクーラー(右)は低く、CPUクーラー(左)は高くなった。結果として同じくらいの高さになっている

これが初のデュアルコアAtomとなる「Atom 330」。"デュアルコア"というよりは、"デュアルダイ"と言った方が良さそうな感じ

マザーボードの機能については、従来モデルのD945GCLFと同等だが、一部ではアップグレードも。まずバックパネルI/Oには、Sビデオ端子が追加。またLANもギガビット対応になっていることが確認できた。ちなみに、電源コネクタも20ピンから24ピンに変更されているので、古い電源ユニットを使っている人は要注意。

バックパネルI/O。さり気なくSビデオ端子が増えている

GME965のMini-ITXマザーボードも

Mini-ITXでは、Albatronから「PI965GME」という製品も発売になっている。チップセットはIntel GME965+ICH8Mで、モバイル向けのCore 2 Duo(Socket P)が搭載可能(CPUクーラーは付属しない)。PCI Express x16スロットやデュアルGbEなども搭載している高機能な製品だ。価格はパソコンショップ アークで22,980円。

AlbatronのMini-ITXマザーボード「PI965GME」

メモリはSO-DIMMが1スロット。拡張スロットはPCI Express x16のほか、基板の裏側にMini PCIスロットも用意されている。ただ裏面にMini PCIスロットがあるため、ケースによっては取り付けられない場合もあるので注意。

HD 4670に期待の外排気クーラー製品

売れ行き好調のRadeon HD 4670搭載グラフィックカードには、初めて外排気型のクーラーを採用したHIS製のモデルが新登場。HISはHD 4670搭載モデルとして、オーバークロック版やメモリ1GB版もラインナップしているが、店頭にまず登場したのは通常版の「H467QS512P」。価格は12,000円前後となっている。

IceQクーラーを搭載するHISの「H467QS512P」

クーラーは外排気型で、2スロットを占有する

HD 4850には初のファンレスモデル!

GIGABYTEからは、Radeon HD 4850を搭載するグラフィックカードの新製品が、一挙に3モデル発売となっている。Zalman製ファンを搭載するベースモデルが「GV-R485ZL-512H」で、価格は22,000円前後。メモリ1GBを搭載するファンレスモデルが「GV-R485MC-1GH」で、価格は25,000円前後だ。

かなり大型のヒートシンクを搭載する「GV-R485MC-1GH」

ヒートシンクは基板の裏側にもせり出しているので干渉には注意

そして「GV-R485OC-1GH」もZalman製ファンを搭載するが、こちらはオーバークロックモデルとなっている。コアクロックが625MHzから700MHzに引き上げられており、同社のテストによれば、3DMark Vantageのスコアが最大12%向上したという。搭載メモリは1GB。価格は26,000円前後となっている。

Zalman製ファンを搭載するオーバークロックモデル「GV-R485OC-1GH」