セガは、東京・品川にて16日に行われたコンシューマ新作発表会において、10月9日(木)から開催される「東京ゲームショウ2008」に先んじた新作ラインナップの披露を行った。すでに発表済みのタイトルもいくつかあったが、ほとんどは新規作品で、同社のラインナップの豊富さを物語る発表会ともなった。

「ファンタシースター」シリーズ完全最新作

『ファンタシースターZERO』は、ニンテンドーDS専用ソフトとして制作されている「ファンタシースターオンライン」の流れをくみ、世界観やストーリー、キャラクターなどが一新された完全新作となる。1人でじっくり遊ぶストーリーモードと、DSの限界に挑戦したとされるフル3Dでの最大4人同時協力プレイが可能のワイヤレス通信や、ニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応する。

3段攻撃やアクションパレットシステムは継承し、回避や溜め攻撃でアクションがパワーアップ。シリーズ伝統のフキダシチャットが"ビジュアルチャット"へと進化しており、ニンテンドーDSの下画面を利用して、タッチペンで書いた文字はもちろん、絵も表示可能になっているなど、コミュニケーションツールの強化も行われている。発売は12月25日を予定しており、価格は5,040円。

ニンテンドーDSによる上下画面をうまく利用し、ステータスなども表示。そのほか、チャット用の文字を直接書き込むことができる機能も有する

(C)SEGA

セガ×フライト・プランの新たな『シャイニング・フォース』

ニンテンドーDS専用ソフト『シャイニング・フォース フェザー』は、ユニットターン制で進行するシミュレーションRPG。ヘックスやマス目のない戦闘フィールド内でキャラクターを自由に動かすことができ、敵との戦闘に突入するとバトルが展開。ボタン操作によるアクション性や味方ユニット同士との協力攻撃など、難しい操作を必要とせずにテンポよく直感的・視覚的に楽しめる爽快バトルを実現しているという。

キャラクターデザインには『シャイニング・フォース イクサ』で人気を博した"pako"氏に加え、新たに「涼宮ハルヒ」シリーズや「灼眼のシャナ」シリーズでおなじみの"いとうのいぢ"氏を豪華ダブル起用している点にも注目だ。発売は2009年春を予定しており、価格は未定。

主人公のジン

バトルフィールド画面

二人攻撃

(C)SEGA

シリーズ最高傑作と呼び声のダンジョンRPGがDSに移植

「風来のシレン」シリーズの中でも、現在も高い評価を得ているダンジョンRPG『風来のシレンGB2 ~砂漠の魔城~』の世界観・ストーリーをベースに、全編にわたりリニューアルを施し、さらに様々な新要素を追加して復活するのがニンテンドーDS専用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 ~砂漠の魔城~』。ゲームのプレイ方法やコツがその都度チェックできる「風来奥義」や、ゲーム内で倒したモンスターを手帳として閲覧できる「もののけ手帳」、そしてダンジョンに入る前に訓練によってレベルを上げたり、道具を集めることができる「訓練所」など、これから「不思議のダンジョン」を始めるユーザーにも嬉しい機能を搭載している。

今作では新規ダンジョンが追加。そのほかにも前作『風来のシレンDS』のWi-Fi通信機能「風来救助」「番付(ランキング)」「タイムアタック」に加え、「道具送受信」「特訓ダンジョンデータ送受信」を新たに搭載している。また、Wii専用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン3 ~からくり屋敷の眠り姫~』の「風来救助」で得た「救助ポイント」を本作で取得することにより、ゲーム中でそのポイントと様々な道具を交換することもできる。発売は11月13日で、価格は5,040円。

和風テイストが好評だったシレン。ダンジョンRPGのプレイヤー人口を拡大した立役者とも言える

ハードがゲームボーイからニンテンドーDSになり、グラフィックの質も格段に向上している

(C)2001/2008 CHUNSOFT/すぎやまこういち

『カルドセプト』がいつでもどこでも楽しめる

ニンテンドーDS専用ソフト『カルドセプトDS』は、携帯ゲーム機ならではの手軽さを活かし、いつでもどこでも対戦やカード編集が行え、シリーズ史上もっとも遊びやすい『カルドセプト』を実現。Wi-Fi対戦・ワイヤレス対戦の2機能を有し、Wi-Fi対戦では全国のプレイヤーと対戦できる「だれでも対戦」と、ともだちコードを交換した相手とだけ対戦できる「ともだち対戦」に対応する。対戦条件のあったプレイヤーを探して、より気軽な対戦が可能となった。さらにワイヤレス対戦では、ユーザー同士のカードのトレードも手軽に行える。また、対戦時にはボイスチャット・アイコンチャットにも対応するという。発売は10月16日で、価格は5,040円。

『カルドセプトDS』も上下画面を利用することで、ステータスなどの視認性がUP

Copyright (C) 1997-2008 Omiya Soft
“Culdcept”、“カルドセプト”は有限会社大宮ソフトの登録商標です。

TVアニメも好調なゲームがいよいよ発売間近

ニンテンドーDS専用ソフト『ワールド・デストラクション ~導かれし意思~』は、セガ発の完全新規のオリジナルRPGタイトルとなる。ゲームのグラフィック部分は、キャラクターをドット絵、背景を3Dポリゴンで表現することで美しく暖かみのあるグラフィックを実現。バトルにおいては、ニンテンドーDSの上下画面を活用し、高さの概念も取り入れた戦闘システムを採用し、対ボス戦などで上下画面に収まらないほどの巨大モンスターが登場するほか、格闘ゲームの要素も取り入れるなど、戦略性とアクション性に富んだバトルが楽しめる。発売は9月25日で、価格は5,980円。

旅立ち

フィールド画面

ワードセットにより、特殊効果が発動する

プレイヤー好みにキャラクターを育成可能

(C)SEGA

MYSTICKERバトルが燃えはじめる

ニンテンドーDS専用ソフト『ブレイザードライブ』は、キャラクターデザインに『666~サタン~』の漫画家・岸本聖史氏を起用し、今年4月からは講談社「月刊少年ライバル」にて同名漫画も連載を開始しているカードゲーム風の戦略性を取り入れたRPG。テーマ曲はサイキックラバー、キャラクターボイスに中村悠一、斎藤千和、三木眞一郎を起用するなど、豪華スタッフが参加して制作を進めている。本作の戦闘システムは、一見ステッカーのような形状をしたエネルギーアイテム「MYSTICKER(ミスティッカー)」をキャラクターの左右の腕に貼り付け(「ドライブ」)、MYSTICKERのパワーで攻撃を行う(「アタック」)というもの。ゲーム中に登場するMYSTICKERはごく汎用的なものから超レアなものまで含めて、およそ340種類を用意しているという。発売は12月4日を予定しており、価格は5,229円。

マップ画面

アタックモード

攻撃が成功し、相手にダメージ

(C)岸本聖史/SEGA/講談社