インテルは10日、「IA プレス・ミーティング」と題し、同社最新情報をアップデートする報道関係者向けイベントを開催した。Canmoreのコードネームで知られたデジタル家電向けSoC「Intel Media Processor CE 3100」のライブデモなどが披露されている。

インテル 代表取締役 共同社長の吉田和正氏

まずは同社代表取締役 共同社長の吉田和正氏が登壇。すべての機器が、いつでもインターネットに……として、インテル アーキテクチャ(IA)を広範に普及させるというビジョンが語られた。柱となるのはプロセッサ・アーキテクチャのダイナミックな変革だ。同社の"Tick Tock"開発モデルに沿って、引き続きプロセッサのリーダーシップを維持することが強調された。

Larrabeeのアーキテクチャ概要も紹介。ビジュアル・コンピューティングの取り組みでも注目を集めている

モバイルの普及と切り離せない存在。ワイヤレスの進化では、WiMAXのサービスインに向けての進捗がアップデートされた

SFF版Centrino 2では、パソコン本体メーカーからの製品リリースが既に始まっている

Centrino 2の比較デモも披露。実性能でモバイルの進化を紹介

同デモでは、省電力の実現だけでなく、あわせてコンピューティングパワーも向上していることをアピール。内蔵グラフィックスがハードウェアデコード機能を備えたことで、HD動画の再生中でもCPUリソースに余裕がある

最近の同社の動向として、SoCの「EP80579」など組み込み分野へのIAの積極投入が注目されるが、同イベントでは、インターネットに対応したデジタル家電向けとして、IDF Fall 2008で発表されたばかりの「Intel Media Processor CE 3100」が大々的にアピールされた。会場では、その性能の一端として、内蔵のハードウェアデコード機能を用いた1080p HD動画の再生デモンストレーションも実施している。

「CE 3100」の開発機を用いた1080p HD動画の再生

新たな製品ブランドの普及目指す

Centrinoブランドの新CMが間もなく放映予定。おなじみの「鳥」に子供(セン"トリ"ノ2 !?)が登場

Atomブランドの"違い"をアピール。ノートパソコンとは異なる新たな市場を開拓する

Atomを搭載する代表的な端末の一つである「WILLCOM D4」について。各所で体感イベントが催される予定だ