再度覚悟を決めて分解を開始する。

【注意】

Chumbyを分解することはメーカー保証外の行為です。実際に分解などを行って生じた損害について、毎日コミュニケーションズ、マイコミジャーナル編集部および筆者は一切の責任を負いません。

また、お伝えする内部構造などについては、全ての製品で同一であることを保証するものではありません。分解によって、製品の1年保証がなくなりますので、ご注意ください。

接着剤は、それほどしっかりついているわけではなく、ゆっくりと力をかけていくと簡単に外れてしまった。なんだか、拍子抜けである。

ついに中が開いた

液晶の樹脂カバーには、液晶モジュールとメインボード、無線LAN用のUSB中継基板と無線LANユニットが一体化されていた。メインボードからは、フラットケーブルが伸び、ケーブルの反対側は綿の中に消えている。フラットケーブル以外は接続されていないので、電源も含めて全ての信号がこのフラットケーブルを通っているようだ。

フラットケーブルを外し、前面ユニットを取り外した。

前面ユニット: 中央右側の隙間に刺さっているのが無線LANモジュール

無線LANは、外側の基板のUSBコネクタにささっているのが分かる

前面ユニットの分解は後にして、先に進む。

化繊綿の中にフラットケーブルが埋まっており、このフラットケーブルには「chumbilical」(チャンビリカル)という名前が付けられている。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の"アンビリカルケーブル"を思い出した人もいるだろうが、メインボードをマザーボードと呼び、子基板をドーターボードと呼ぶので、それを結ぶ"Umbilical cord"(へその緒)ととらえて、もじっただけのネーミングだろう。

化繊綿を取り出すと、背面側のユニットが見えた。そのままでカバーが邪魔で細部がよく見えないので、chumbilicalを取り外し、カバーを裏返してみた。

綿が詰まっている

綿を取り出すと背面側ユニットが見えた

カバーを裏返してみる

下側のネジ2本でカバーに固定されている

背面側のユニットは、上に握りセンサ用のマイクロスイッチ、左右にスピーカーボックス、中央に子基板がある。子基板からは、左右のスピーカー、電池用のスナップホルダ、握りセンサにケーブルが繋がっているのが分かる。

背面パネルは、背面側のユニットと一体になっていわけではなく、カバーをはさんでネジ2本で固定されていた。これを外すと、Chumbyの皮と背面ユニットが分かれた。

背面側モジュールとカバーが分離した

背面側モジュール内側

これで、Chumbyの電子的な部分である、前面ユニットと、背面側ユニットの取り外しができた。