KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同で設立したネット銀行のじぶん銀行が17日、個人向け金融サービスの提供を開始した。サービスの開始に合わせ、同銀行唯一の有人拠点となる「じぶん銀行インフォメーションカウンター」(じぶん銀行本店渋谷出張所)にて、オープニングイベントが開催された。

じぶん銀行は、携帯電話(au/NTTドコモ/ソフトバンクモバイル)・PCからのインターネット経由または、無人音声もしくは有人対応による電話窓口を通じて24時間サービスを利用できる金融機関。円預金(普通預金、定期預金)、振込(口座番号振込)などのサービスが用意され、現金の出し入れには三菱東京UFJ銀行、セブン銀行、ゆうちょ銀行のATMが利用できる。同日より口座開設を受け、申し込み内容の確認後、配達記録郵便でキャッシュカードが届けば利用可能となる。今後、外貨預金・カードローン・クレジットカード・金融商品仲介・保険販売などのサービスを順次追加していくという。

au携帯電話のユーザーは専用アプリ「じぶん通帳」をインストールすれば、より便利なサービスが利用できる。じぶん通帳では、取引明細や残高推移を記載する通帳としての機能に加えて、振込先指定に相手の携帯電話番号を利用できる「ケータイ番号振込」、EZwebでのショッピングやオークションの決済取引を簡単に行える「じぶん銀行決済」、電子マネー「Edy」チャージなどの機能が利用できる。

じぶん通帳(アプリ)のログイン画面

取引明細や残高推移を記載する通帳として利用できる

口座開設には、じぶん通帳をインストールしている場合は、携帯電話のカメラで運転免許証を撮影し、画像データをメール送信することで簡単に口座が作れる「クイック口座開設」が利用できる。じぶん通帳非対応機種やNTTドコモ/ソフトバンクモバイルユーザーの場合は、携帯サイトからの「ケータイオーダー」、PCサイトからの「パソコンオーダー」、郵送による「メールオーダー」で受け付け、本人確認書類と申込確認書の送付が必要となる。

オープニングイベントには、じぶん銀行 代表取締役社長の中井雅人氏、KDDI コンシューマ事業企画本部長の森田圭氏、三菱東京UFJ銀行 執行役員リテール企画部長の長田忠千代氏が出席し、テープカットを行った。

じぶん銀行 代表取締役社長 中井雅人氏、KDDI コンシューマ事業企画本部長 森田圭氏、三菱東京UFJ銀行 執行役員リテール企画部長 長田忠千代氏

中井社長は「通常の金融機関は営業時間が日中に限られ、お客様に店舗にお越しいただく必要があったが、じぶん銀行は24時間・365日、場所を選ばず、使いたい時に時間と場所を選ばず使うことができる」と同行の強みをアピール。渋谷に有人の出張所を設置した理由として「ネットの銀行は、どうしても"カタチ"が見えにくい部分があり、じぶん銀行の存在を感じて頂くために、インフォメーションカウンターを設置した」と語った。

じぶん銀行の外観

インフォメーションカウンター