新造語の1位は、新商品を好む女性を指す「新商女」となった。トレンドに敏感で、好きなブランドの新商品を買い揃える女性のことで、ブランドを買いあさるという否定的なイメージよりは、積極的で肯定的なイメージが強い。
4位の「グルーミング族」もこれと似ている。自身の好きなファッションなどには積極的に投資する男性を指す言葉だ。さらに他の人より一歩早く、早朝から活動する人を指す「アーリーバード族」など、現代人のライフスタイルを指す造語が、いくつかランクインしている。
政治的な新造語も登場しているのは、新政権が発足したばかりの2008年ならではといえる。「カンブジャ-コソヨン」というのは「高麗(コリョ)大学」卒で、「所望(ソマン)教会」に通い、「ヨンナム(嶺南地方)」出身のイ・ミョンバク大統領が、これと同系統の人たちや、ソウルで地価の高い「カンナム(江南)」に土地を持つ資産家「富者(ブジャ)」を、政府幹部として多く登用したことを皮肉った言葉だ。「カンブジャ-コソヨン内閣」とも言われる。
日本語が反映されている新造語としては「ノかんじ」がある。これはノ・ムヒョン前大統領が、引退後一市民としての生活に戻り平凡な生活を送る中、人の良いおじさんのように煙草をふかす場面が「決まっている」と評判になった。そんな平凡さがうけてノ前大統領の「ノ」と「感じ」を合わせた「ノかんじ」という言葉が登場。ノかんじは、ノ・ムヒョン前大統領そのものを指す場合にも使われているようだ。
新造語部門のランキング
順位 | キーワード | 解説 |
---|---|---|
1位 | 新商女 | |
2位 | カンブジャ-コソヨン | |
3位 | テクトニック | 音楽の一種。CMで人気スターが、これに合わせてダンス を披露することで、流行に火がついた |
4位 | グルーミング族 | |
5位 | チックリット | Chick + Literatureの略。若い女性をターゲットとした、 英米圏の小説 |
6位 | アーリーバード族 | |
7位 | ノかんじ | |
8位 | スポテインメント | スポーツ+エンターテインメント。運動効果と娯楽効果とを 同時に満足するスポーツ |
9位 | ブラックコンシューマー | 常習的にクレームをつける人 |
10位 | ヘリコプター族 | ヘリコプターのように子どもの周りを回りながら助言し 続ける、過干渉気味の親 |