今年で65歳になるJohn Gage氏。JavaOneで「Don't be shy!」が聞けなくなるのはさびしい…(JaveOne 2008のジェネラルセッションにて)

米Sun Microsystemsのオリジナルメンバーの1人で、同社の象徴的な存在であるJohn Gage氏が間もなく同社を去る予定だ。すでに同社を去っているBill Joyとともに、カリフォルニア州立大学バークレー校(University of California, Berkeley)から転出し、1982年の同社の創業に関わった。主任研究者としてSunのリサーチ部門の顔であるとともに、Java開発者カンファレンスのJavaOneでは「Don't be shy!」の名言とともに同カンファレンスの司会進行を行っている。

UCBに在籍時、共に仕事をしていたBill Joy氏はBSD UNIXの開発に携わっている。その後、Joy氏はVinod Khosla氏、Andy Bechtolsheim氏、Scott McNealy氏らとともに4人で1982年にSun Microsystemsを創業した。Gage氏は他のメンバーらとともに同年にSunに参加している。初期のSunは、スタンフォード大学やUCBの教授/学生らが集まってオープン・ワークステーションを開発することを主眼にしていた。Gage氏のSunでの役割は、主に学術研究分野における渉外担当だったといわれる。

Sunを去った後の同氏だが、米Wall Street Journalによれば、ベンチャーキャピタルのKleiner Perkins Caufield & Byersに参加し、グリーンITに関する投資案件に携わる意向だという。Kleiner Perkinsは草創期のSunに投資し、同社の設立にも関わった名門ベンチャーキャピタリスト。過去にSunを去った創業メンバーのKhosla氏とJoy氏だが、すでにKleiner Perkinsに参加してさまざまな投資活動に従事している。