複数のアカウントや署名を使い分ける

Thunderbirdでは、複数のメールアカウントを利用することができます。その際、受信メールをすべて「ローカルフォルダ」でまとめて受信する方法と、アカウントごとにフォルダを分けて受信する方法があります。

アカウントを追加するには、[ツール]メニュー→[アカウント設定]を選択し、「アカウント設定」ダイアログ左下の[アカウントを追加]ボタンをクリックして「アカウントウィザード」を起動します。

基本的には、最初に解説したアカウント追加方法と同じ流れです。ただし、アカウントごとにフォルダを分けて管理したい場合は、「サーバ情報」の入力画面で「共通受信トレイを使用する」のチェックを外します(図44)。 なお、送信サーバは先に設定したメールアカウントのものがデフォルトで設定されます(Gmailを除く)。

(図44)「共通受信トレイを使用する」のチェックを外さないと、すべてのメールアカウントのメールがローカルフォルダの受信トレイにまとめて受信されます

送信サーバを別途設定する必要がある場合は、「アカウント設定」ダイアログの左側で「送信(SMTP)サーバ」を選択し、[追加]ボタンをクリックします(図45)。「SMTPサーバ」ダイアログが開いたら、必要な情報を入力して[OK]ボタンをクリックして設定します(図46)。

次に追加したアカウント名を選択し、一番下の「送信(SMTP)サーバ」で追加した送信サーバを選択して[OK]ボタンをクリックします(図47)。これで設定は完了です。

(図45)送信サーバを追加するには、「送信(SMTP)サーバ」を選択して[追加]ボタンをクリックします

(図46)送信サーバの設定を入力します

(図47)アカウント設定のアカウント名を選択して、「送信(SMTP)サーバ」で送信サーバを選択します

1つのメールアカウントで、送信相手に合わせて署名を使い分けたい場合は、「差出人情報」を複数登録することで実現できます。[アカウント設定]ダイアログでアカウント名を選択し、[差出人情報を管理]ボタンをクリックします(図48)。差出人情報のダイアログが表示されたら、[追加]ボタンをクリックして[差出人情報の設定]ダイアログを開きます(図49)。

ここで必要な情報を一通り入力し、「設定」タブの「メッセージに次の署名を挿入する」にチェックを入れ、別の署名ファイルを指定します。[OK]ボタンをクリックすると、新しい差出人が追加されます。

あとは、メール作成時に「差出人」プルダウンメニューから差出人名を選択すれば、本文の署名が設定したテキストに切り替わります(図50)。同じ名前で複数登録すると分かりにくいのが難点ですが、漢字とアルファベット、名字のみなど、工夫すればある程度は分類できるでしょう。

(図48)複数の署名を設定したいアカウント名を選択し、[差出人情報を管理]ボタンをクリックします

(図49)差出人の情報と、メインとは別の署名ファイルを設定します

(図50)メール作成時に「差出人」プルダウンメニューで選択することができるようになります