電気通信事業者協会(TCA)は7日、3月の携帯電話・PHS契約数を発表した。春商戦を制したのはわずかな差でソフトバンクモバイルとなり、11カ月連続の純増数首位を維持した。ソフトバンクは2007年度の純増数で首位を達成、KDDIは3,000万契約を突破した。

携帯電話全体では134万8,200契約増という大幅増で、全体の累計契約数は1億272万4,500契約。春商戦のピークとなる3月は各社とも順調に純増数を伸ばしている。ソフトバンクは54万3,900契約増を確保、11カ月連続で純増数1位を確保した。2位はKDDIで、auの54万3,100増、ツーカーの42,600減で合計50万500増。3位はNTTドコモの17万3,700増。3月末に音声サービスを開始したイー・モバイルは13万200増だった。なお、ドコモの2in1契約は10,500契約増で累計24万400契約となった。

各社とも純増数は倍増以上を確保しており、順調な春商戦だったが、50万以上の増加だったソフトバンク、KDDIに比べて、ドコモの伸びは鈍い。KDDIは純増数首位には届かなかったが、3月末時点で以前からの目標だった3,000万契約、シェア30%を達成した。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 173,700 53,387,700
KDDI(au・ツーカー) 500,500 30,339,100
ソフトバンクモバイル 543,900 18,586,200
イー・モバイル 130,200 411,500
携帯電話総計 1,348,200 102,724,500

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -200 25,800
KDDI(au・ツーカー) 6,900 6,800
ソフトバンクモバイル -20,400 0
イー・モバイル 3,100 -

なお、イー・モバイルは3月末の音声サービス開始に伴い、インターネット接続サービスの「EMnet」を開始している。全音声端末ユーザーがこのサービスを利用しているとは限らないが、音声端末ユーザー数は推測できそう。3月末のEMnetの契約数は10,100契約だった。

PHSでは、ウィルコムも純増数を伸ばし、18,400契約増となった。PHS全体では461万5,300契約だった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 18,400 4,615,300
PHS総計 18,400 4,615,300