富士通は25日、容量を最大500GBに増加した2.5インチ型HDD「MHZ2 BT」シリーズを発表した。OEM顧客向けのラインナップとなるもので、5月末より販売を開始する予定。2.5インチ型HDDでも各社による大容量化が進んでいるが、今年1月には先行して日立GSTが500GBの製品を発表していた。

「MHZ2 BT」シリーズ

「MHZ2 BT」シリーズはSATAインタフェースの製品で、容量500GBの「MHZ2500BT」と同400GBの「MHZ2400BT」がラインナップされる。これまで、同社の2.5インチ型HDDで最大容量の製品は、昨年11月に発表された「MHZ2 BH」シリーズの320GBだったが、今回これを大幅に増やした。

MHZ2 BTシリーズの主な仕様は以下の通り。回転数は4,200rpmに抑えられているものの(MHZ2 BHシリーズは5,400rpmだった)、1.8W(読み出し/書き込み時)という低消費電力や2.1Bels(アイドル時)といった低騒音が特徴となる。

「MHZ2 BT」シリーズの主な仕様
インタフェース SATA 3.0Gbit/s
回転数 4200rpm
平均シーク時間(typ.) 12ms(読み出し)/14ms(書き込み)
データ転送速度 最大300MB/s
バッファサイズ 8MB
耐衝撃性 動作時:325G(2ms)
非動作時:900G(1ms)
電源電圧 +5V±5%
消費電力(typ.) 読み出し/書き込み時:1.8W(3.0Gbit/s)/1.6W(1.5Gbit/s)
アイドル時:0.50W(Slumber mode時)
スタンバイ時:0.13W(Slumber mode時)
動作音(typ.) 2.1Bels(アイドル時)
外形寸法 12.5(H)×70(W)×100(L)mm
重量 135g以下

同社はこの製品について、2008年度で合計200万台の販売を見込んでいる。