PCI-Express 2.0に対応しPureVideo HDも第二世代へ進化

接続バスは従来のPCI-Express 1.1に加え、PCI-Express 2.0に対応する。PCI-Express 2.0は同1.1と比較して2倍の帯域を実現する新世代バス規格で、対応チップセットとしてはインテル「X38 Express」などがリリースされている。いうまでもなくGeForce 8800 GTを従来のPCI-Express 1.1規格のマザーボード接続した場合は1.1規格の範囲内で正常に動作する。

占有スロットは1スロットのみ。GeForce 8800 GTX/Ultraでは2スロット占有していたが、その半分となり省スペース仕様となった。

電源供給もGeForce 8800 GTX/Ultraでは6ピンのVGA向け外部電源を2ライン使用していたが、これが1ラインへと減っている。これは消費電力が削減されたということだ。

GeForce 8600系と同じ第2世代「PureVideo HD」機能を実装したGeForce 8800 GT

Transparency Multisample AntiAliasingが進化したことも伝えられたが技術的詳細は不明

GeForce 8800 GTX/Ultraに搭載されていたビデオアクセラレーション機構「プログラマブルビデオプロセッサ(PVP)」は、GeForce 7000シリーズに搭載されていた第1世代のものであった(PVP1)。後に登場したGeForce 8600 以下(8700M含む)では、VC-1,H.264などの最新コーデックに対応し、さらに映像ストリームの複合処理アクセラレーションにまで対応した第2世代PVPが実装されていた(PVP2)。GeForce 8800 GTでは、今回のリファインに合わせてPVP2がコアに統合され、GeForce 8600系と同等の第2世代の「PureVideo HDテクノロジー」が提供されることとなった。

接続端子(外部インタフェース)はDual-Link対応のDVI-I端子とテレビ出力用の7ピン端子を備える。内蔵RAMDACは400MHz。デジタル出力は2系統のDVI-I共に著作権保護機構のHDCPに対応する。GeForce 8800 GTX/Ultraでは別チップ実装されていたHDMI関連のインタフェース制御機能は、今回のリファインに伴い、1チップへと統合されている。

「Gears of War」シリーズや、ミドルウェア「Unreal Engine3.0」で有名なEPIC GAMESの副社長MARK REIN氏も登壇。「GeForce 8800 GTはPCゲーム界の救世主だ。私も一枚欲しいよ(笑)」とコメント