米NVIDIAは10月29日 (現地時間)、DirectX 10対応の新GPU「GeForce 8800 GT」の出荷開始を発表した。65nm製造プロセスが採用され、8800シリーズの従来製品よりも効率的に動作する。同シリーズで初めて、リファレンスカードがシングルスロット仕様となっている。

「GeForce 8シリーズを発表した際、製品を知るカスタマーやプレス関係者から199~256ドルの価格帯で64基のストリームプロセッサと256bitのメモリインターフェイスを求める声が寄せられた。今回GeForce 8800 GTで、それを上回る仕様を実現した」(GeForceゼネラルマネージャーのUjesh Desai氏)。8800 GTはストリームプロセッサが112基で、メモリバス幅が256bit。また動作クロックに関しては、コアクロックが600MHz、シェーダークロックが1500MHz、メモリクロックが900MHzと、上位モデルの8800 Ultra/ GTXと比べても遜色のない仕様となっている。第2世代のPureVideo HDを搭載しており、H.264ビデオ再生においてビットストリーム処理や逆変換もGPU側で行うことでCPUの負荷を抑制し、システムの消費電力/ 熱/ ノイズの軽減が可能になる。Blu-rayまたはHD DVDムービーを、より快適に楽しめる。

インタフェースはPCI Express 2.0をサポート。ディスプレイ出力はデュアルリンクDVIが2系統で、HDCPに対応する。

GeForce 8800 GT GeForce 8800 Ultra GeForce 8800 GTX GeForce 8800 GTS
ストリームプロセッサ 112 128 128 96
コアクロック 600MHz 612MHz 575MHz 500MHz
シェーダークロック 1500MHz 1500MHz 1350MHz 1200MHz
メモリクロック 900MHz 1080MHz 900MHz 800MHz
メモリ容量 512MB 768MB 768MB 640/ 320MB
メモリインタフェース 256bit 384bit 384bit 320bit
メモリ帯域幅 57.6GB/sec 103.7GB/sec 86.4GB/sec 64GB/sec