日本におけるPIC搭載製品

Sanghi氏によると、PICを搭載した日本国内製の製品は、すでに市場に出回っているという。

「日本においてPICは、バッテリ認証などのセキュリティ分野や、小型のCPUファンなどでの採用が増加している。さらに今回発表する製品に関しても、日本のメーカにはない特色を備えた製品になっている。」

ちなみに、日本市場でのホビーユーザの占める割り合いについて聞いたところ、

「ホビーユーザは売り上げでいうと2.5%程度であり、かなり小さい。しかし、いずれ彼らがビジネスで我々の製品を採用してくれる可能性がありるので、彼らは重要な顧客である。」

とのことだった。

ユーザ支援活動

Microchip Technologyでは、Webセミナや世界各国に設けたトレーニングセンタでのセミナ、大学などを対象としたアカデミックプログラムなどを設け積極的なユーザの支援活動を行っている。

Sanghi氏によると、

「日本においても2006年にリージョナルトレーニングセンターを開設し、過去18ヶ月の間に1,000人以上のエンジニアに対してトレーニングを行ってきた。また、20以上の教育機関と提携し、将来的なエンジニアの育成を行っている。今後はさらに日本語によるドキュメントを今後は充実させる予定である。」

というように、今後も積極的に教育や支援活動を行い、PICの普及に取り組んでいくという。95%以上が国内メーカ製品という、海外メーカにとっては厳しい日本のビットマイコン市場にも関わらず、同社のPICマイコンは入手製の良いマイコンとして学生やホビーユーザの間で知名度が高い。ホビーユーザもビジネスユーザも区別しないという同社の方針と活動がこれを支えているのかもしれない。