Advanced Micro Devicesは12日(米国時間)、グラフィックアクセラレータに関する技術情報文書「RV630 Register Reference Guide - Technical Reference Manual Rev 1.01o」および「M56 Register Reference Guide - Technical Reference Manual Rev 0.03o」の公開を開始した。AMDは同社のグラフィックアクセラレータドライバの開発に必要となる技術情報を秘密保持契約なしに公開すると発表しており、まず最初の口火を切った形だ。

グラフィックアクセラレータで採用されているチップは構造が複雑で、性能はデバイスドライバの出来に大きく左右される。これまでLinuxやFreeBSDなどデバイスドライバが提供されていないOSでは同社(買収される以前はATI)のグラフィックアクセラレータの性能は十分に発揮できなかった。同社にはデバイス情報を公開しオープンなドライバの開発を推奨し、こうした状況を打破していきたい狙いがあり、今後も開発に必要になる情報を順次公開するとしている。同分野ではNvidiaがLinux/FreeBSD/Solaris向けのドライバをバイナリで提供し、先行している。