ヤマハは独スタインバーグ社の波形編集ソフト「WaveLab Studio 6」を9月1日より発売する。動作環境はWindows XP/2000で、価格はオープンプライス。

「WaveLab」シリーズは音楽制作現場でも広く活用されている波形編集ソフト。今回発表されたWaveLab Studio 6は上位版である「WaveLab 6」のエンジンを継承し、低価格でありながらもサンプリングレート192kHzに対応し、プロフェッショナルレベルでのCD作成機能も用意されている。

「WaveLab 6」のエンジンを継承し、低価格ながらもプロフェッショナルレベルのCDマスタリングができる「WaveLab Studio 6」

オーディオCDマスタリング機能はCD-DA(オーディオCD)の仕様書であるレッドブックに準拠。PQやプリギャップ/ポストギャップの自動一括設定やISRC設定、隠しトラック、トラックシートの出力に対応。プリマスタークラスのCD作成が可能だ。

装備されているオフライン・プロセッサも充実、タイムピッチ&ピッチシフトは音質に優れる「DIRAC」アルゴリズムを搭載している。

編集作業の中心となるインタフェースは、効率的なワークフローを実現するモンタージュ・ウィンドウ。最大8トラックのオーディオ・レーンにオーディオクリップを自由に配置できる。

そして配置したオーディオクリップに対し、クリップごとに独立したエフェクト処理や、フェード/クロスフェードといった非破壊編集を行うことができる。エフェクトはダイナミックでよりパンチの効いた音にする「Puncher」、ピークを確実に0dB以下に抑える「Peak Master」、クリックノイズやポップノイズを除去する「DeClicker」、ヒスノイズを除去する「DeNoiser」、リアルタイムにサンプリングレートを変換する192kHz対応「Crystal Resampler」など、実用性の高いものを搭載。複数のオーディオクリップに対して一括してエフェクト処理が行えるバッチプロセス機能は、独自のエフェクト適用アルゴリズムにより高速な処理を実現している。またVSTプラグインに対応しており、好みのエフェクトを追加することも可能だ。