米Advanced Micro Devices(AMD)は6月29日(現地時間)、「Barcelona」の開発コード名で呼ばれていたクアッドコア・プロセッサの「AMD Opteron」を8月にリリースすると発表した。x86プロセッサのクアッドコア・デザインでは、すでにIntelが「Kentsfield」「Clovertown」の開発コード名を持つ製品を昨年2006年にリリースしているが、単一のプロセッサ・ダイ上に4コアが搭載されるのは、今回のBarcelonaが初となる。AMDでは8月より製品の出荷を開始、同プロセッサを搭載したシステムがパートナー各社から登場するのは9月以降となる。

単一ダイ上にプロセッサコアを配置したことにより、パフォーマンスと消費電力の両面でメリットを享受できる。AMDによれば、従来のデュアルコア版Opteronと同じ消費電力のシステムで比較した場合、データベース処理で最大70%、浮動小数点演算で最大40%のパフォーマンス向上効果が見込めるという。Barcelonaは当初、最大2.0GHzのクロック周波数のモデルが投入され、第4四半期にはさらに高クロックの製品が標準/SEの2バージョンで提供される。