数々の世界一を投入した「dynabook SS RX1」の開発を行った、東芝 PC & ネットワーク 社長の能仲久嗣氏

東芝は、モバイルノートPCの新製品として「dynabook SS RX1」を6月22日から発売する。発表会では、東芝 PC & ネットワーク 社長 能仲久嗣氏が高い技術力を持つ東芝だからできたノートPCになったことを説明した。

東芝は2007年、Windows Vista Home Premiumを搭載した高品位ノートPC「dynabook TX」を4月に、操作性を向上させる新開発のQosmio AVコントローラを持つAVノートPC「Qosmio」を5月に発表。今回のモバイルノートPCは2007年第3弾で、"Thin & Light"で革命を起こし市場を牽引していくとした。顧客満足度を第一に考えた"true mobility"がテーマで、東芝ノートPC史上最高の技術を投入し、不満・不便・不安のすべてを解消するように開発された。そのため、数多くの世界一が織り込まれている。

フラッシュメモリ搭載モデルでは質量848gで世界一の軽さ、厚さ19.5mmで世界一の薄さ。付属の高容量バッテリー搭載モデルは12.5時間の世界一の長時間駆動が可能だ。しかも、屋外で見やすい0.2mm厚のガラスを使った12.1インチ半透過液晶を搭載し、WiMAXや3Gも対応している。最新の性能を持ちながら、堅牢性や拡張性を確保しているのだ。2006年は顧客満足度1位を受賞している東芝のノートPCにとって、2007年は顧客満足度100%を目指すとした。

モバイルPCについては、潜在需要があると説明。今後、どんどん人が動くようになると、便利にノートPCを使いたいという要求は大きくなる。このときに高性能で薄く軽量なマシンが市場を広げていくだろうとのことだ。現在東芝のノートPCは10%のシェアで4位に位置している。2007年には3位を目指す。

また、東芝が積極的に開発を推進しているフラッシュメモリについては、東芝の得意分野のため今後より多くのモデルに搭載していきたいと語った。ビジネスモデルで32GBを搭載したことはあったが、64GBは初。モデル数も容量も増やしていきたいようだ。ただし、HDDに比べるとまだ価格が高く、HDDからフラッシュメモリへの移行はゆるやかなものと予想している。

Webでの直販については、広げいきたいようだ。いままではカスタマイズだったが、今後はパーソナライズが主流になっていく。パーツを選定するだけにとどまらず、個人個人にフィットしたマシンを提供していきたいとした。リライタブル対応HD DVDドライブについては、年末にかけて上位モデルで登場するよう、開発を進めていることも明らかにした。