堀江元社長の逮捕直後、旧ライブドアの社長には、当時ライブドアグループの会計ソフト販売会社「弥生」の社長兼ライブドア執行役員上級副社長、平松庚三氏が就任した。平松氏はいまでは「ライブドアホールディングス」の社長を務めている。「(旧)ライブドアの社長になって、1年3カ月ほどになる。東京地検特捜部がライブドア本社を強制捜査した2日後、堀江社長(当時)から、万が一のことがあったら社長を引き受けてもらえないかといわれた。あれから今日まで、たいへん短く感じる」――平松社長は新体制発表会見で、当時をこのように振り返っていた。
フジテレビは、ライブドアが行う440億円の第三者割当増資を引き受け、同社に資本参加、増資完了後の同社発行済株式数の12.75%を保有し、業務提携することとなった。2006年3月には、USENがライブドアと業務提携、同社の再建を支援していく意向を示した。USENの宇野康秀代表取締役社長が、フジテレビが保有するすべてのライブドア株1億3,374万株を約95億円で取得することととなった。
フジテレビは2007年3月、ライブドアに対し、損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起している。440億円で取得した同社株は一連の事件により暴落し、結局、取得額と差し引き345億円の損害を受けたと、フジテレビは主張している。