NTTドコモは、ワンセグ搭載機種の第2世代にあたるシリーズを発売した。それが「903iTV」シリーズだ。今回はその中でも最初にリリ-スされた「D903iTV」を紹介する。

ワンセグ搭載と思えないスマートさ

D903iTVはワンセグ非搭載のD903iとほぼ同じ外観を持っている。ほんの少し厚めにはなっているが、並べてみても大きな違いがわからないほどである。今やDシリーズの代名詞となっているスライド機構と「スピードセレクター」も搭載されており、D903iと異なるのは、D903iが直線と曲面で構成されているのに対して、D903iTVはキーの形状も含めて全体が直線で構成されたデザインであることぐらいだろう。

直線を基調としたデザインのD903iTV。ワンセグ機能内蔵とは思えない、直線を基調としたスリムな印象を受ける

スライドを閉じた状態では、外に見えているのは「Menu」「スピードメニュー」「音声電話開始」「電話帳」「メール」「電源/終了」の6つのキーと、中央のスピードセレクター「CLR」キーのみと非常にシンプルなものになっている。それぞれのキーには、長押しで別の機能(例えば「電話帳」を長押しすると「スケジュール」が起動する)が割り当てられているが、その表示も省略してある。

中央に下部に位置するスピードセレクターは回転部分と4方向キー、「決定キー」を備えたものである。D903iTVを片手のみで操作する場合、スライドを閉じた状態では下側を保持しないと若干操作しづらいが、スライドを開けた場合は、非常に使いやすい位置にくる。回すと「Menu」が表示され、4方向キーにも「データBOX」などの起動機能が割り当てられている。

液晶側を上方向にスライドさせるとボタン面が現れる。持った時のバランスは良く、細身のボディもあいまって、ボタン操作は非常に行いやすい。

スピードセレクターが特徴的な液晶部操作面。スピードセレクターはごく軽いクリック感がある。4方向キーも兼ねており使いやすい

スライドを開くとキーが現れる。他のFOMA端末と比べるとキーの数が少ない。操作感は非常に良い

液晶は縦長の240×400ドット。中央の時計は横表示も選択できる。Dシリーズにしかない「マチキャラ」は待受中にメールや不在着信も教えてくれる

2.8インチの液晶を搭載、ピクセル数は240×400で縦長の画面となっている。今回リリースされた903iTVシリーズは全て縦長となっており、横画面でワンセグを表示した場合にワイド放送に対応している。照明はかなり明るく、文字も読み取りやすい。