カメラ部分は約130万画素で、カメラ照明も手ブレ補正も持っていないという、最新機種としてはかなり割り切った機能しか搭載されていない。画質もそれなりのもので、デジカメの代替のように使いたい方には向いていない。しかし、搭載されているバーコードリーダー機能は、QRコード、JANコードともに検出も素早く、非常に使いやすい。動画機能もあるが最大320×240と小さい画面しか録画できない。その反面、「サウンドレコーディング」機能を独立したメニューとして持っている。こういった点からもD903iTVのカメラ機能はどちらかといえば、遊びの要素よりも、ステーショナリー的な要素が高いといえる。

再生音質は素直だが設定操作には改善の余地あり

ミュージックプレイヤー機能はWMA対応で、ナップスターの「Napster To Go」にも対応している。そのため、microSDカードを入れて、PCでダウンロードした楽曲を「MTPモード」で転送すればミュージックプレーヤーとして活用することもできる。

「シャッフルプレイ」や「サラウンド(1種)」、「イコライザ(9種)」も設定でき、複合型のプレイヤーにありがちなノイズも無く、素直に利用できる。しかし残念ながら、音質設定は音楽再生中に変更することができないため、変更するには一旦再生を停止し、メニューを開く必要がある。こうした音質関係の設定は、再生している音に対する設定変更の効果をリアルタイムで確認しながら、行いたいものである。ちょっとしたことではあるが、今後改善されることを期待したい。

ミュージックプレイヤーの画面。静止画表示(ジャケット)も可能。設定変更は一旦停止してからしかできない

ミュージックプレーヤー設定画面。「3D効果」「イコライザ」機能も設定できる