JR東日本は15日、ダイヤ改正を2024年3月16日に実施し、東北・山形新幹線に新型車両E8系を順次投入すると発表した。東京~山形・新庄間で運転される「つばさ」のうち、上下各3本をE8系で運転。現行との比較で所要時間が最大4分短縮される。

  • 東北・山形新幹線の新型車両E8系(2023年2月の報道公開にて撮影)

新型車両E8系は「豊かな風土と心を編む列車」をコンセプトにデザインされ、利便性向上のために最適化されたアローライン形状、車体上部の「おしどりパープル」、帯色の「紅花イエロー」、車体色の「蔵王ビアンコ」の3色をまとった外観などが特徴に。インテリアは「乗車の始まりから終わりまで山形の風土とお客さまの心を結びつけるデザイン」とし、全席の肘掛け下にAC100Vコンセントを設置している。車内設備のバリアフリーも推し進めたという。

2024年3月のダイヤ改正後、東京駅9時24分発・新庄駅12時31分着「つばさ131号」、東京駅17時0分発・山形駅19時45分着「つばさ149号」、東京駅19時16分発・新庄駅22時45分着「つばさ157号」の下り3本、新庄駅5時40分発・東京駅9時12分着「つばさ122号」、山形駅7時12分発・東京駅9時35分着「つばさ124号」、新庄駅13時18分発・東京駅16時48分着「つばさ144号」の上り3本を新型車両E8系で運転。ただし、下り「つばさ149・157号」、上り「つばさ144号」はE3系で運転する場合があり、E8系で運転される他の列車も車両運用の都合等でE3系に急遽変更する場合がある。

E8系の投入にともない、一部列車で宇都宮~福島間の最高速度が現行の275km/hから300km/hに向上。ダイヤ改正後の再速達列車となる下り「つばさ131号」は東京駅から山形駅まで2時間22分、新庄駅まで3時間7分で結び、それぞれ所要時間を4分短縮する。上りの再速達列車となる「つばさ124号」も、山形駅から東京駅まで2時間23分で結び、所要時間を4分短縮する。

  • 2024年3月16日のダイヤ改正に合わせ、新型車両E8系がデビュー

  • 東北・山形新幹線の新型車両E8系の車両概要

  • 上下各3本の「つばさ」にE8系が投入される

なお、東京~福島間で山形新幹線「つばさ」と併結する東北新幹線「やまびこ」について、ダイヤ改正に合わせて車両をE2系からE5系に変更するとのこと。