JR東日本東北本部は7日、降積雪量の多い福島・山形県境の奥羽本線(福島~米沢間)において、とくの利用の少ない板谷駅と大沢駅で冬期に全列車通過とすることを発表した。通過の期間は2024年の1月10日から3月26日までとされている。

  • 奥羽本線福島~米沢間で運転される719系の普通列車

奥羽本線の福島~山形・新庄間は山形新幹線「つばさ」も走行する区間で、かつての狭軌(軌間1,067mm)から標準軌(軌間1,435mm)に変更され、在来線の普通列車も標準軌の車両に。福島・山形県境の福島~米沢間を走る普通列車は719系を使用する。

同区間は冬期の降積雪量が多いことから、「積雪による列車の大幅な遅延や誤って降車してしまうなどのリスク低減をはかり、安全で安定した鉄道輸送を提供するため」として、昨年度に続き、板谷駅と大沢駅の2駅(ともに山形県米沢市)で今年度も冬期に全列車を通過させることとした。

現在、板谷駅と大沢駅に停車する普通列車は上下各6本だが、両駅とも来年の1月10日から3月26日まで普通列車を含む全列車が通過となる。積雪の状況により、通過の期間を延長する場合もある。