これから光回線の申し込みを検討している人がまず気になるのは、「しっかり速度が出るのか?」ということではないでしょうか。
光回線には「下り最大1Gbps」などといった最大速度があります。
しかし、実際にこの速度が出るというわけではないので注意しましょう。
今回は光回線50社の平均実測速度を比較し、どの光回線が実際にしっかりと速度が出ているのかを徹底解剖します。
速度を重視される方にとくにおすすめなのは、以下の光回線です。
現在光回線を契約中で、速度を測定したい方、速度が遅くて不満に思われている方は、以下から詳しく解説している見出しに飛んでくださいね。
速度の速い光回線を見つける方法
実際の速度が明確にわからない光回線ですが、以下3つの項目に注目をすれば回線選びの失敗の可能性を限りなく回避できます。
- 独自回線は速度が速い傾向にある
- IPv6に対応していれば速度が安定する
- 口コミや評価サイトで実測値を調べる
独自回線は速度が速い傾向にある
独自回線を一言で表すと「フレッツ光以外の回線を使って提供されている光回線」になります。
自社回線は提供エリアが限定されていたり導入されている建物の数が少なかたったりと、ユーザーの数もその分制限され、回線混雑が起こりづらく速度が出やすい傾向です。
また、独自回線の光回線には最大速度が「5Gbps」や「10Gbps」など、1Gbpsを超える超高速プランを提供しているところも多く、高スペックな契約が可能です。
独自回線による回線事業者には以下のようなものがあります。
- auひかり
- NURO光
- eo光
- コミュファ光
- メガ・エッグ光
- ピカラ光
- BBIQ光
IPv6に対応していれば速度が安定する
インターネットの接続規格の最新版「IPv6」に対応しているかどうかも重要なポイントです。
従来規格の「IPv4」とは異なり、IPv6は通信混雑が起こりにくい特徴を持っているため、できるだけIPv6に対応している光回線を選択しましょう。
また、後述でも紹介する「ドコモ光」では、プロバイダによってIPv6対応・非対応の状況が異なります。
速度を最大にするためにも「v6プラス対応」となっているプロバイダを選びましょう。
口コミや評価サイトで実測値を調べる
同じ光回線でも利用する場所や時間帯などで回線速度は変わるため、実際のユーザーの声が大きな参考情報となります。
TwitterなどのSNSで「(サービス名)+(市町村)」で検索をしたり、ユーザーの速度報告・集計サイト「みんなのネット回線速度」などを利用することで、実際ののユーザーの声を調べられます。
【速報】光回線50社の速度計測結果を比較!
ここでは前項でも紹介した「みんなのネット回線速度」を元に、光回線の速度計測結果を比較していきます。
ぜひ光回線選びのご参考にされてください。
平均速度ランキング
順位 | サービス名 | 平均下り速度 | 平均上り速度 |
---|---|---|---|
1位 | コミュファ光 | 409.79Mbps | 262.47Mbps |
2位 | スターキャット光 | 378.11Mbps | 336.2Mbps |
3位 | NURO光 | 349.74Mbps | 338.9Mbps |
4位 | CNS光(ケーブルネット鈴鹿) | 336.08Mbps | 296.28Mbps |
5位 | メガ・エッグ 光 | 334.29Mbps | 230.13Mbps |
6位 | NCV光 | 302.93Mbps | 287.71Mbps |
7位 | eo光 | 275.64Mbps | 222.28Mbps |
8位 | auひかり | 273.51Mbps | 242.42Mbps |
9位 | auひかりちゅら(沖縄) | 272.89Mbps | 175.35Mbps |
10位 | ピカラ光 | 269.23Mbps | 199.32Mbps |
11位 | イッツコムひかり | 261.46Mbps | 165.34Mbps |
12位 | ひかりdeネット TNC | 251.43Mbps | 208.7Mbps |
13位 | キャッチネクスト | 242.43Mbps | 190.52Mbps |
14位 | CCNet 光 | 240.43Mbps | 215.1Mbps |
15位 | メディアス光NET | 230.97Mbps | 221.81Mbps |
16位 | BBIQ光 | 222.43Mbps | 161.57Mbps |
17位 | KCN光 | 212.43Mbps | 183.17Mbps |
18位 | excite MEC光 | 203.64Mbps | 196.82Mbps |
19位 | DMM光 | 197.22Mbps | 165.68Mbps |
20位 | トコちゃんねる静岡 ひかりdeネット | 196.05Mbps | 149.14Mbps |
21位 | TNCヒカリ | 195.71Mbps | 157.65Mbps |
22位 | Baycom(ベイコム)光 | 194.99Mbps | 134.05Mbps |
23位 | ZTV光 | 191.71Mbps | 180.43Mbps |
24位 | ソフトバンク光 | 190.13Mbps | 138.93Mbps |
25位 | 愛知 ひまわりネットワーク光 | 187.95Mbps | 161.76Mbps |
26位 | J:COM NET光 | 185.5Mbps | 122.76Mbps |
27位 | So-net 光 | 185.14Mbps | 161.89Mbps |
28位 | IIJmioひかり | 183.67Mbps | 160.53Mbps |
29位 | enひかり | 180.74Mbps | 242.27Mbps |
30位 | フレッツ光ネクスト | 174.01Mbps | 154.27Mbps |
31位 | ビッグローブ光 | 171.39Mbps | 148.37Mbps |
32位 | CC9ひかりネット(栃木・館林・結城・筑西ケーブルテレビ) | 167.24Mbps | 163.14Mbps |
33位 | ドコモ光 | 166.45Mbps | 148.37Mbps |
34位 | DTI光 | 156.55Mbps | 156.31Mbps |
35位 | AsahiNet 光(アサヒネット光) | 155.65Mbps | 217.8Mbps |
36位 | サイバーホーム(ファミリーネットジャパン) | 154.36Mbps | 152.64Mbps |
37位 | e-mansion(つなぐネット) | 154.01Mbps | 156.51Mbps |
38位 | ぷらら光 | 153.33Mbps | 128.87Mbps |
39位 | OCN光 | 153.3Mbps | 131.8Mbps |
40位 | 楽天ひかり | 151.25Mbps | 135.59Mbps |
41位 | Yahoo! BB 光 | 149.73Mbps | 107.71Mbps |
42位 | T COMヒカリ | 146.48Mbps | 136.95Mbps |
43位 | エキサイト光 | 138.68Mbps | 127.0Mbps |
44位 | UCOM光 レジデンス | 137.07Mbps | 132.13Mbps |
45位 | D.U光 | 135.61Mbps | 165.21Mbps |
46位 | BB.exciteコネクト | 129.14Mbps | 116.23Mbps |
47位 | @nifty光 | 116.55Mbps | 154.33Mbps |
48位 | Drive光(ドライブ光) | 101.85Mbps | 165.22Mbps |
49位 | ギガプライズ | 98.34Mbps | 122.08Mbps |
50位 | @SMART光(アットスマート光) | 81.76Mbps | 163.03Mbps |
速度重視で選ぶ!2021年の最新おすすめ光回線
回線速度に優れている光回線のなかで、さらにどのサービスとの契約をするべきかは、現在契約中のスマホキャリアが基準です。
光回線とスマホをセットにできる組み合わせであれば「セット割」が適用され、スマホ料金が毎月割引になり、家計の通信費が抑えられます。
ドコモユーザーなら「ドコモ光」

「ドコモ光」はドコモスマホとのセット割引である「ドコモ光セット割」が定期利用できるためドコモユーザーに最もおすすめの回線です。
ドコモ光セット割によりドコモスマホの月額料金が最大1,000円永年割引され、年間で数万円単位の節約が可能です。
最新通信規格であるIPv6機能が使える「v6プラス」機能に対応しているプロバイダで契約をすれば、ランキング以上の実力を発揮します。
また、フレッツ光回線を利用する光コラボレーション回線であるため、提供エリアが広く、日本全国どこにお住まいでも契約可能です。
ドコモ光
使用回線 | フレッツ光 | ||
---|---|---|---|
提供エリア | 全国 | ||
セット割 | 名称 | ドコモ光セット割 | |
スマホキャリア | ドコモ | ||
最大割引金額 | 1,000円/月 | ||
違約金負担キャンペーン | なし | ||
提供タイプ | 戸建てタイプ | マンションタイプ | |
月額料金 | 5,200円 | 4,000円 | |
契約事務手数料 | 3,000円 | ||
工事費用 | 0円 | ||
公式キャンペーン | ・dポイントプレゼント | 超高速プラン | あり(10Gbps) | なし |
おすすめの申込窓口は「代理店ネットナビ」からです。
有料オプションの加入なしで翌月末20,000円の現金キャッシュバックや、IPv6対応の高速無線LANルーターの無料レンタルなど、特典も充実しています。
ソフトバンクユーザー・格安SIMユーザーなら「NURO光」
.png)
「NURO光」は、標準サービスで最大速度が2Gbpsとなっているため、速度を重視する方にはまず検討すべき光回線です。
さらにソフトバンクのスマホユーザーであれば、セット割である「おうち割 光セット」 が使えるので、最大1,000円の割引をスマホ料金に適用できます。
格安SIMスマホをお使いの人は、セット割引になる回線はないため、格安SIMユーザーにも速度や条件面を理由におすすめです。

でも、NURO光は提供エリアが限定されていて、契約できない地域・建物が多くあるんだ!
NURO光
使用回線 | NURO | ||
---|---|---|---|
提供エリア | 北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、愛知県、 静岡県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、福岡県 佐賀県(一部エリアを除く) |
||
セット割 | 名称 | おうち割光セット割 | |
スマホキャリア | ソフトバンク | ||
最大割引金額 | 1,000円/月 | ||
違約金負担キャンペーン | なし | ||
プラン | G2 V プラン・マンションミニ | NURO光 for マンション | |
月額料金 | 4,743円 | 1,900円~2,500円(初月無料) | |
契約事務手数料 | 3,000円 | ||
工事費用 | 0円 | ||
キャンペーン内容 | ・最大45,000円キャッシュバック
・工事費全額無料 |
・最大25,000円キャッシュバック | 超高速プラン | あり(6Gbps、10Gbps、20Gbpsプラン) | なし |
集合住宅でNURO光を使う場合、「マンションミニ」と「NURO光 for マンション」の2種類があり、料金設定や回線環境に違いがありますが、どちらになるかは選択できません。
あらかじめNURO光の設備が導入されている集合住宅であれば「NURO光 for マンション」での契約で、それ以外の場合が「マンションミニ」です。
申し込みはNURO光公式の特設ページからがおすすめです。
最大45,000円の高額現金キャッシュバックや、高速WiFi機能の標準装備などの特典の対象となり、工事費も実質無料です。
NURO光がエリア外なら「ソフトバンク光」

NURO光の提供エリア外であるソフトバンクユーザーであれば「ソフトバンク光」が最もおすすめな光回線です。
光コラボレーション回線であるため、提供エリアに制限はありません。
おうち割 光セットを使うこともでき、スマホ料金の割引を受けられます。
また他社回線からの乗り換えになる方は、解約時の費用を負担してもらえる「安心乗り換えキャンペーン」、工事費24,000円が実質無料になるキャンペーンの対象です。
ソフトバンク光
使用回線 | フレッツ光 | ||
---|---|---|---|
提供エリア | 全国 | ||
セット割 | 名称 | おうち割光セット割 | |
スマホキャリア | ソフトバンク | ||
最大割引金額 | 1,000円/月 | ||
違約金負担キャンペーン | なし | ||
提供タイプ | 戸建てタイプ | マンションタイプ | |
月額料金 | 5,200円 | 3,800円 | |
契約事務手数料 | 3,000円 | ||
工事費用 | 0円 | ||
公式キャンペーン | ・乗り換え限定工事費実質無料
・違約金負担 |
超高速プラン | なし |
ソフトバンク光の申込窓口は複数ありますが、公式代理店である「株式会社NEXT」がおすすめ。
代理店独自のキャッシュバック36,000円をオプション加入不要でもらえます。
このキャッシュバックは開通の2ヶ月後に現金振込で進呈され、受け取り手続きも申し込み時に口頭で口座情報を伝えるだけなので、貰い忘れの心配がない仕様になっています。
auユーザーなら「auひかり」

「auひかり」は自社回線で提供されているため回線速度に定評がある光回線です。
auスマホとのセット割引である「auスマートバリュー」を適用でき最大1,000円の月額料金割引がスマホ料金に適用されます。
ただし、東海・近畿・沖縄など提供エリア外地域があり、マンションタイプ未導入物件などが多い点に注意しましょう。
提供可否の判定はエリア判定サイトからすぐに確認できます。
auひかり
使用回線 | auひかり | ||
---|---|---|---|
提供エリア | 長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県
奈良県、和歌山県、沖縄県以外 |
||
セット割 | 名称 | auスマートバリュー | |
スマホキャリア | au | ||
最大割引金額 | 1,000円/月 | ||
違約金負担キャンペーン | あり(最大30,000円) | ||
提供タイプ | 戸建てタイプ | マンションタイプ | |
月額料金 | 1年目:5,100円
2年目:5,000円 3年目:4,900円 |
3,800円 | |
契約事務手数料 | 3,000円 | ||
工事費用 | 0円 | ||
公式キャンペーン | ・工事費実質無料
・違約金補填 |
超高速プラン | あり(5Gbps、10Gbpsプラン) | なし |
au公式やauショップなどからも申し込みできますが、もっともお得にauひかりを申し込みできるのは、公式代理店の「フルコミット株式会社」からです。
月額500円の光電話に加入するだけで最大60,000円のキャッシュバックを受け取れます。
光電話なしでも50,000円のキャッシュバックを獲得できますが、auスマートバリューを適用するのであればその条件に光電話の加入が必要となります。
光電話加入自体は取り立ててデメリットにはなりません。
代理店分のキャッシュバックは、最短で開通翌月に銀行振込で受け取れ、手続きも申し込み時の口座情報申告だけと簡単です。
auひかりがエリア外なら「So-net光」

auユーザーでauひかりの提供エリア外にお住まいの方には、「So-net光」をおすすめします。
光コラボレーション回線であるため、auひかりエリア外でも全国で問題なく契約が可能。
IPv6にも対応しているため回線速度も他社回線と比べて高速です。
auスマートバリューでのauスマホ割引も適用できます。
So-net光
使用回線 | フレッツ光 | ||
---|---|---|---|
提供エリア | 全国 | ||
セット割 | 名称 | auスマートバリュー | |
スマホキャリア | au | ||
最大割引金額 | 1,000円/月 | ||
違約金負担キャンペーン | なし | ||
提供タイプ | 戸建てタイプ | マンションタイプ | |
月額料金 | 3,480円 | 2,480円 | |
契約事務手数料 | 3,000円 | ||
工事費用 | 0円 | ||
公式キャンペーン | ・24ヶ月間月額料金割引
・工事費実質無料 |
超高速プラン | なし |
So-net公式から申し込めば、高額な月額料金割引が適用されるため、どこよりも安くSo-net光を利用できます。
割引は自動適用されるため貰い忘れの心配もなく、キャッシュバックの手続きに不安がある方にも安心です。
速度重視なら「電力系光回線」もおすすめ
.png)
地方の電力会社が独自回線で提供する「電力系光回線」と呼ばれる回線は、契約可能エリアが狭いこともありユーザー数が少なく回線速度が速い特徴があります。
先述のランキングでも電力系光回線の多くがランキング上位に位置していることからも明らかで、各回線のエリア内にお住まいの速度重視の方に大変おすすめです。
また、auスマートバリューも対象であるため、auユーザーであればより最優先で検討してみましょう。
電力系光回線
サービス | eo光 | ピカラ光 | メガ・エッグ光 | BBIQ光 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
エリア | 愛知県、岐阜県、三重県 静岡県、長野県 |
大阪府、京都府、兵庫県 奈良県、滋賀県、 和歌山県、福井県 |
徳島県、香川県 愛媛県、高知県 |
鳥取県、島根県、岡山県 広島県、山口県 |
福岡県、佐賀県、長崎県 熊本県、大分県、宮崎県 鹿児島県 |
|
セット割 | 名称 | auスマートバリュー | ||||
キャリア | au | |||||
最大割引額 | 1,000円/月 | |||||
違約金負担キャンペーン | あり | あり | なし | あり | なし | |
月額料金 | 戸建て:3,930円
マンション:5,550円 |
戸建て:4,953円
マンション:3,524円 |
戸建て:4,500円
マンション:3,400円 |
戸建て:4,200円
マンション:3,200円 |
戸建て:4,700円
マンション:4,000円 |
|
契約事務手数料 | 0円 | 3,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
工事費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
キャンペーン内容 | ・最大55,000円キャッシュバック
・手数料・工事費無料 ・乗り換え違約金還元 |
・商品券10,000円プレゼント
・手数料・工事費無料 ・乗り換え違約金還元 |
・25,000円キャッシュバック
・初期費用0円 |
・最大29,000円キャッシュバック
・手数料・工事費無料 ・乗り換え違約金還元 |
・30,000円キャッシュ
バック
・月初3ヶ月無料 ・手数料・工事費無料 |
|
超高速プラン | あり (5Gbps、10Gbpsプラン) |
戸建てのみあり (5Gbps、10Gbpsプラン) |
なし | なし | なし |
電力系光回線は下記代理店・特設サイトからの申し込みが、最も多くの特典を受け取れるためおすすめです。
通信速度の基礎知識をおさえよう
実際に利用する際にどのくらいの速度が出ていれば快適に操作できるのかはご存じですか?
また、速度に関する用語がどのような意味なのかを理解していますか?
光回線選びにおいてこうしたポイントをおさえておくことはとても重要です。
用語については「下り」「上り」「bps」「ping」をおさえておきましょう。
「下り速度」と「上り速度」
インターネット上でやり取りされる信号は大きく「下り方向」と「上り方向」の2種類に分けられ、その速度はそれぞれ「下り速度」「上り速度」と表されます。
下り速度は使用する端末側にインターネット上からデータを取得するときの速度を指し、上り速度は端末からデータをインターネット上に送信するときの速度を指します。
具体的には以下のような操作が下り・上りであり、それぞれの速度が快適さに影響します。
下り・上りの操作
下り | 上り |
---|---|
Webページの閲覧
動画の視聴 SNSの閲覧 メール・LINEの受信 |
写真・文章をSNSに投稿
動画の投稿・配信 メール・LINEの送信 |
また、ビデオ通話やオンラインゲームなど、下り・上りの通信を同時に行う操作もあります。
速度の単位「bps」と「ping」
下り・上りの速度はそれぞれ異なり、計測するタイミングによっても変化します。
「bps」
速度を示す単位が「bps(ビーピーエス)」であり、数字が大きければ大きいほど高速です。
「mbps(メガビーピーエス)」「Gbps(ギガビーピーエス)」という単位もあり、bps < mbps < Gbps の順位速度は速くなり、それぞれに1,000倍の差があります。
「ping」
もうひとつ回線の速度を示す単位に「ping(ピング)」というものがあります。
これは数字が小さければ小さいほど優れています。
このpingはネット回線を通じた操作の反応速度を示し、とくに遅延に関してシビアなオンラインゲームなどでプレイする際に注目すべき単位です。
逆にオンラインゲームとは無縁の方は、そこまで重視する必要はありません。
光回線の一般的な速度である、最大速度「1Gbps」の場合、回線速度が30〜50Mbps、pingが50ms程度の数値であれば、普通の使い方で差し障ることはないでしょう。
ただし、高い負荷のかかるオンラインゲームや大容量ファイルの送受信を行うのであれば、キャパオーバーで通信できない場合があります。
快適な速度の目安は何Mbps?
ここで、PCやスマホで行う操作にどれくらいの回線速度が必要なのかをまとめました。
快適な速度の目安
操作 | 下り速度 | 上り速度 |
---|---|---|
Webページの閲覧 | 1Mbps | − |
動画の視聴(通常画質) | 3Mbps | − |
動画の視聴(HD画質) | 5Mbps | − |
動画の視聴(4K画質) | 25Mbps | − |
メール・LINEの送受信 | 1Mbps | 1Mbps |
ビデオ通話 | 3Mbps | 3Mbps |
写真をSNSに投稿 | − | 3Mbps |
動画をSNSに投稿 | − | 10Mbps |
オンラインゲーム | 100Mbps以上 | 100Mbps以上 |
ただし、オンラインゲームはプレイするタイトルによって、快適に動作する要件が大きく変化します。
光回線の最大速度はあまり参考にならない!
光回線のサービス概要には「最大速度」の項目があり「1Gbps」「5Gbps」などの数値が打ち出されていますが、実際の利用でこの通りの数値が出ることはありません。
これらの速度は利用場所や利用機器を最大限に整えた状況での理論上の数値であるため、一般家庭で利用する場合は必ずこれよりも遅い速度での利用になるのです。
論理的な数値を上限に「最大限努力した品質」で提供するサービスを「ベストエフォート型」と称し、光回線のみならず全てのインターネット回線はこの形式で表示、提供されています。
最大速度1Gbpsとうたう光回線でも、およそ30〜50Mbps程度の速度が出れば標準的といって差し支えありません。
利用環境や時間帯によって速度は大きく変化する!
光回線の速度は利用する場所や環境、時間帯によって大きく変化し、常に一定ではありません。
光回線の集積施設である基地局に近い住所であるほど回線速度は良好です。
自宅で使用する機器やケーブルのスペックも回線速度に影響します。
また、とくに大きな変化の原因となるのが時間帯で、ネット自体の利用者が飛躍的に増加する昼間、夕方から夜間は、回線負荷が重く速度が減衰しやすい時間帯です。
マンションプランは速度が遅くなりやすい
マンションプランは建物にもともと導入されている1本の光回線を各戸に分配して提供されているため、光回線の利用者が多いほど速度が遅くなりやすい形式です。
とくに戸数の多い団地やファミリーマンションなどはこの傾向が強いため注意しましょう。
一方の戸建てプランは単独で回線を引き込むため比較的速度が出やすい傾向があります。
光回線の速度を測定する方法
速度の単位「bps」と「ping」でも解説した回線速度を実際に測定する方法を解説します。
測定自体はPCまたはスマホがあれば可能です。
手順は以下2ステップのみです。
- PC・スマホを光回線と接続する
- 速度計測サイトで実測値を測る
①PC・スマホを光回線と接続する
まず、お持ちのPC・スマホを測定したい光回線と接続します。
接続方法は有線・WiFiどちらでも問題ありません。
ただし、WiFiは外部からの影響を受けやすいため、ルーターの設置場所などが原因で速度が減衰する可能性があります。
②速度計測サイトで実測値を測る
光回線に接続したPC・スマホで、速度計測サイトにアクセスし、実測値を計測します。
ここでは以下2つの速度計測サイトをご紹介します。
Speedtest by Ookla
画面上の「GO」の部分をクリックすることで計測が開始します。
測定中の速度がグラフやメーターで記録されていくため結果だけでなく、速度の推移が安定しているかどうかも確認可能です。
Fast.com
サイトにアクセスすれば自動で計測を開始します。
はじめに表示される計測結果は下り速度のみであるため、上り速度・pingなど詳しく計測したい場合は、下り速度結果下の「詳細を表示」をクリックします。
下り速度だけであればすぐに計測が終了するため、基本的に下り速度のみを知りたいという場合に便利です。
光回線が遅いときに試したい7つの方法
現在契約中の光回線の速度が遅い場合は、以下7つの対処法を試してみましょう。
速度の低下はルーターやお使いのPC・スマホなど機器の問題、周辺環境の問題などさまざまな原因が考えられます。
- 接続をいったん切って再接続する
- 機器を再起動する
- 使っていない機器の接続を切る
- 周波数帯を変えてみる
- 有線接続する
- IPv6に対応しているか確認する
- 高規格のルーター・LANケーブルを使う
①接続をいったん切って再接続する
WiFiを利用している場合、WiFi機能を再接続することで状況が改善する場合があります。
PCやスマホ側から一度WiFi接続を切断し、再接続してみましょう。
②機器を再起動する
再接続に効果がないのであれば、機器の再起動を試してみましょう。
まずはPC・スマホなどの接続機器から行い、改善がなければONUやルーターを再起動すると効率的です。
③使っていない機器の接続を切る
多くの端末を同時に接続している場合、回線速度が減衰しやすくなります。
ゲーム機など使用するとき以外、インターネットに接続する必要がないものを切断することで、改善する可能性があります。
④周波数帯を変えてみる
WiFiには2種類の電波の周波数帯があり、それぞれ特性があります。
現在利用している周波数帯が利用環境に合っていない可能性があるため、一度切り替えを試してみましょう。
- 2.4GHz……遠くまで届くが家電などからの電波干渉を受けやすい
- 5GHz……電波干渉に強いが物理的干渉に弱く遠くまで届かない
⑤有線接続する
外部からの干渉を受けやすいWiFiは、利用環境によって速度が大幅に減衰する状況があります。
PCやゲーム機などであれば、LANケーブルでルーターと有線接続すれば速度の安定化を図れます。
⑥IPv6に対応しているか確認する
IPv6に対応していれば速度が安定するでも解説したように、IPv6は回線速度の向上・安定化に大きな効果があります。
現在の契約がIPv6に対応しているかの確認をし、対応していない場合はプロバイダの変更などでIPv6対応にできないか検討しましょう。
また、現在の契約がIPv6対応であっても別途利用手続きが必要な場合もあります。
⑦高規格のルーター・LANケーブルを使う
ルーターやそれらを接続しているLANケーブルなど、機器が低スペックだと光回線の速度を十分に発揮できません。
高規格のルーターやLANケーブルに変更することで、状況が改善する可能性があります。
WiFi規格
WiFi規格 | 通信速度 | 周波数帯 |
---|---|---|
IEEE802.11ad | 6.7Gbps | 60GHz帯 |
IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11n | 300Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
LANケーブルの規格
規格 | 通信速度 |
---|---|
CAT8 カテゴリー8 |
40Gbps |
CAT7 カテゴリー7 |
10Gbps |
CAT6A カテゴリー6A |
10Gbps |
CAT6 カテゴリー6 |
1Gbps |
CAT5e カテゴリー5e |
1Gbps |
CAT5 カテゴリー5 |
100Mbps |
極端に高スペックなものを購入する必要はありませんが、ルーターであればWiFi規格「IEEE802.11ac」に対応しているもの、LANケーブルであれば「CAT5e(カテゴリー5e)」以上のものを用意するといいでしょう。
まとめ
速度の速い光回線は「独自回線である」「IPv6に対応している」などを基準に判断できます。
これらの特徴があるおすすめの光回線は以下の3つです。
これらの光回線であれば、キャリアスマホの割引が適用される上に、十分な速度でインターネットを利用できます。
ただし、NURO光とauひかりは提供エリアが限定されているため、エリア外の場合は「ソフトバンク光」や「So-net光」で検討しましょう。
また、光回線で実際に出る速度はおよそ30〜50Mpbsが標準。
オンラインゲームなど特別な用途がない限りこの程度の速度があれば不足はありません。
現在利用中の回線速度は、速度測定サイトを利用することで測定可能です。
各サイトにアクセスすれば簡単に下り・上り速度、pingなど詳細な情報までわかります。
速度が遅い場合は、機器の再起動などで対処すれば、改善することがほとんどです。
速度の低下は機器の問題、利用環境の問題、契約の問題などいくつか原因が考えられるため、複数の方法を試してみる必要があります。