(左)原子磁石の模式図。原子磁石の磁力と原子核位置での内部磁場は、いずれも電子の自転(スピン)により互いに逆向きに生み出される。今回の研究では、メスバウアー分光法が用いられ、原子核位置での内部磁場が計測され、それにより原子磁石の磁性が評価された。(右)鉄を構成する原子磁石の配列の模式図。原子磁石の向きは平行に揃っている。原子磁石が一様に並んでいる深部では、原子磁石の磁力(緑の矢印)が一定であることはよく知られているが、原子磁石の並びが寸断される表面付近の磁性はこれまで明らかになっていなかった。表面では、隣にあるはずの原子がなく(点線〇の箇所)、その影響で表面付近の磁性は深部とは異なることが考えられていた (出所:4者共同プレスリリースPDF)
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