2022年2月に発表された「Chrome OS Flex」とは

教育現場や企業で多く採用され、注目されている「Chromebook」には、「Chrome OS」という独自のOSが搭載されているが、このOSをWindowsやMac端末にインストールすることで簡単にChromebook化できる、「Chrome OS Flex」が2022年2月に発表された。

Chrome OSはハードウェアに求めるスペックが低いため、Chrome OS Flexを導入すれば古いPCなどもChromebookのように快適に使えるようになる。こまめにアップデートされるOSを常に最新の状態で使えるうえに、Chrome Enterprise UpgradeとGoogle管理コンソールを組み合わせたMDMによる端末管理を行うことも可能だ。古くなって使えなくなったPCの再利用はもちろん、在宅ワークなどで私物PCの適切な管理も実現できる。

  • 図:Chrome OS Flexの概要

Chrome OS Flexの前身「Cloud Ready」は国内数千台規模の導入実績も

「Chrome OS Flex」は現在ベータ版として公開されており、無料で導入できる。2022年2月に登場したばかりの新しいサービスのため、導入実績がなく、本当に業務で活用できるものなのかと不安を感じる方もいるかもしれない。しかし、その心配は無用だ。

というのも端末にOSをインストールしてChromebook化させるサービス自体は「Cloud Ready」という名で米国のソフトウェアベンダーNeverwareから提供されていた。GoogleがNeverwareを買収し、「Cloud Ready」をベースにGoogleによって開発されたのが「Chome OS Flex」だ。つまり「Cloud Rady」の活用実績が十分に参考になるといえる。実際、国内で数千台規模の「Cloud Ready」端末を実用している企業もあるほどだ。

さらに「Cloud Ready」は少し古いバージョンのOSしか利用できないという難点があったが、現在は最新OSがそのまま利用できるようになっている。最新OSであれば高い安全性を担保したうえで、最新機能を利用できる。

正式版も近日中に公開予定

導入実績も豊富で今後の発展も期待できる「Chrome OS Flex」は、今こそ導入検討に最適な時期だといえるだろう。現在利用できるのは無料のベータ版のみとなっているが、2月時点で数カ月後の正式リリースが明言されている。本格サービス開始となれば有料化されることも考えられる。価格感は現段階では明かされていないが、「Cloud Ready」を参考にすると、個人向けの無料エディションも残される可能性は高い。また、現在のベータ版を導入した状態で正式版が公開されればそのままアップデートできるはずだ。

今のうちに確認しておきたいのは、Chromebook化させたいPCが「Chrome OS Flex」に対応しているかどうかだ。Googleはサポート対象端末一覧を公開しているが、ここに掲載されていない機種でも問題なく稼働したという事例も多い。サポートが受けられなくとも利用範囲を限定して使うという選択肢もあるだろう。また、サポート対象の端末であっても必ずしも問題なく作動するわけでもなく、カメラやマイクといった周辺機能の利用に問題が生じる可能性もある。本格利用に向けて準備を進めておくには今がおすすめのタイミングといえる。

もしセットアップに不安がある、試してみたけれどうまく行かないという場合には、これまで多くの企業の「Cloud Ready」導入を支援してきた株式会社サテライトオフィスのサポートを受けるのもいいだろう。小規模なものから数千台規模のものまで、国内企業での活用事例を紹介することも可能だ。

Chrome Enterprise UpgradeとGoogle管理コンソールで高度な管理を実現

Chrome OSには長期リリースバージョンというものがあり、アップデートを毎回適用するのではなく、一定周期ごとの安定バージョンだけを適用することで、端末管理しやすくするためのものだ。このバージョンは「Chrome OS Flex」の正式版でも利用できるようになると考えられる。そうなれば、すでに導入されているChromebookなどと合わせてフレックスな端末管理も可能になるだろう。

管理の肝となるのは、Chrome Enterprise UpgradeとGoogle管理コンソールだ。Chrome Enterprise UpgradeはChromebookの管理するシステムして知られているが、実際にはChrome OS搭載端末を管理するものだ。つまり「Chrome OS Flex」でChromebook化した端末の管理にも有用だ。遠隔ロックやアプリケーション管理といったMDM機能を持つChrome Enterprise Upgradeは、組織単位でChrome OS端末を利用するならば、ほぼ必須とも言ってもいいシステムだ。「Chrome OS Flex」を業務活用するならば、ぜひセットで導入してほしい。

サテライトオフィスでは多くの企業・教育現場のChrome Enterprise UpgradeとGoogle管理コンソールの初期導入から運用まで支援している。豊富な実績を持ち、最新サービスにもいち早く対応してきた同社ならば「Chrome OS Flex」の導入・運用を最適なかたちでサポートしてくれるだろう。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。

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