どのような業種においても、Webサイトは顧客接点として重要な役割を担うようになっている。対人営業のように人手をかけず、閲覧者に自社の製品・サービスへの理解を深めてもらうことができ、成約にまで結び付けられる可能性があるためだ。そのうえで、綿密なWebサイト設計や効果測定、測定結果を分析し、改善することが欠かせない。本稿では、こうしたPDCAを回すのに有効なソリューションとして、「サテライトオフィス ウェブサイトアナリティクス ソリューション for Beusable(ビューザブル)」(以下、Beusable)を紹介する。

Webサイトの現状把握と改善策の検討が容易に

「be usable(使いやすい)」をそのままサービス名としたBeusableは、WebサイトのUX(ユーザー体験)向上のためのさまざまな情報をわかりやすく可視化してくれるサービスだ。データ分析に慣れていない人でも、簡単にWebサイトを訪れたユーザーの動向を把握したり改善策を実施したりすることが可能となる。機能的には「UXヒートマップ」と「ジャーニーマップ」の2つに分かれているが、今回は「UXヒートマップ」について、その特長を解説していこう。

「UXヒートマップ」の役割は、各Webページにおけるユーザー動向を細かく分析することにある。ダッシュボードから分析したいページを指定すると、そのページ全体のサムネイルとグラフが表示される。分析内容は「Click」「Move」「Scroll」「Path」の4つに分類されており、数値的データはグラフ表示に加え、サムネイル上にもヒートマップとして表示される仕組みになっているため、直感的に「どこがクリックされたのか」「ユーザーが長時間滞在し、興味をもったコンテンツはどこか」などがわかりやすい。

「Click」では、ユーザーにクリックされたリンクのランキング、時刻別クリック数などが確認できる。「Move」はマウスポインタの動きに関連するものだ。「ポインタの滞在時間が長い部分=ユーザーに注目されている部分」として表示される。

「Scroll」では、縦長にデザインされたページの下部までスクロールしたユーザーがどれだけいるのか、どの区間を表示させている時間が長かったのかが、サムネイル上の曲線(アテンショングラフ)で読み取れる。グラフが右へ寄るほど、その部分での滞在時間が長いことを示しているので、ユーザーがどの区間を流し読みし、どこを熟読しているのかが分かるようになっている。

「Path」ではマウスポインタの位置、スクロール状況などのデータから、ユーザーがそのページをどのような経路で閲覧し、どのような情報を、どのような順番で取得したのかが表示される。その次にどういうアクションをとったか(さらに先のページへ進んだのか、離脱したのか)までわかるため、ページレイアウトや掲載情報を見直す材料となる。

  • Scrol 縦長ページのどこが注目されているのか、グラフで分かる

  • Path 付記された番号で、ユーザーが閲覧した順番が分かる

ポップアップ、カルーセルにも対応した分析が可能

Beusableの大きな特長のひとつは、こうしたヒートマップを「Live」でも確認できることだ。「Live」とはどういうことか―――昨今のWebサイトは静止画やテキストだけでなく、マウスオーバーによるポップアップやカルーセル(コンテンツが横にスライドする)など、よりインタラクティブな仕掛けを採用したものが多いが、それらをユーザーがどのように閲覧したのかを把握することは難しかった。従来の分析ソリューションでは、ページを静止画としてしか扱えなかったからだ。

だがBeusableでは、ユーザーが実際のWebサイトを閲覧するのと同様、すべての仕掛けが反応する状態(Live)のページ上にヒートマップをかぶせて表示させられる。もちろんポップアップしたリンクや、スライドしてきたメニューのうち、ユーザーのクリック数が多いのがどれかを確認することができる。PCサイトだけでなく、スマートフォンやモバイル用サイトでも利用可能だ。現在、特許申請中の「Liveヒートマップ」機能は、1画面内に情報を詰め込んで表示させたいECサイトを運営する企業などから高い評価を得ているという。

すぐに実施できるABテスト、動画によるレポートなど多彩な機能

アクセス数やコンバージョン率を上げるために実施されるABテストにおいても、Beusableには独特の機能が備わっている。それが「UXライティング」だ。元となるページAのうち、別パターンをテストしたい部分をHTMLで記述しておけば、その部分を簡単に書き換えることができる。キャッチコピーや説明文を変えたりする作業を、エンジニアやデザイナーに依頼せずにすみ、何度でもスピーディにブラッシュアップしていけるということだ。これにより金融や保険を扱う企業では、売り上げを2.5倍にまで押し上げることに成功したという。

最後に紹介する機能は、「ファネル」だ。これは「メインページからこのような遷移を辿って、最終的にここにたどり着くはず」という想定経路(カスタマージャーニー)をあらかじめ設定しておくと、実際、どのくらいのユーザーがその想定通りに動いたかを視覚的に確認できるというもの。

ファネルに設定したページ前後での遷移やスクロールなど、ユーザーの動きは動画として記録されるため(セッションレポート機能)、各ユーザーがどこに関心を持ったか、実際のところ、どんな情報を求めていたのかを詳しく把握できるようになっている。またユーザーから「申し込み処理をしたはずなのに、できていなかった」という問い合わせがあった場合には、どこに原因があったのかを調査するために活用できる。

多彩な機能を備えたBeusableだが、導入は簡単だ。一般的な分析ソリューションでは、調査したいリンクや画像などに1つずつタグ付けしなければならないが、Beusableではbodyタグ内にトラッキングコードを埋め込むだけで、ユーザーのアクションを収集できる。また導入・運用にあたっては、販売代理店であるサテライトオフィスによるサポートも受けられるため、安心感も高い。

「サテライトオフィス ウェブサイトアナリティクス ソリューション for Beusable」は、Webサイトをより効果的に活用していくために大いに役立つサービスと言えるだろう。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績6万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。

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