サテライトオフィスでは、ビジネスに役立つさまざまな機能を提供するために、新しい技術を利用したアプリケーション開発にチャレンジするプロジェクトチーム「サテライトオフィス・ラボ研究チーム」を設けている。その研究成果であるアプリケーション群を紹介しよう。
改ざん・破損の不安がないブロックチェーンをタイムカードで活用
出退勤の時刻を記録するというタイムカードの機能自体は単純だが、書き換えを狙われやすいデータでもある。サテライトオフィス・ラボ研究チームでは、ビットコインなどに利用されている次世代ベース技術・ブロックチェーン技術を活用し、改ざん防止を目的としたタイムカード機能「ブロックチェーン・タイムカード」を開発した。「ブロックチェーン・タイムカード」内のデータはブロックチェーンによって改ざんされないことをサテライトオフィスが保証してくれる。
スマートフォンからGoogleアカウントで簡単利用
実際に利用する際は、スマートフォンを使うと便利だ。Googleアカウントでログインしたうえで出退勤を記録すると、GPSデータとともにブロックチェーンに書き込まれるので一時的な外出の記録も可能だ。必要に応じてコメントを添えることもできるので、早退や残業に関するメモも残せる。
自身で記録したタイムカードデータは、いつでも閲覧可能だ。また、期間を定めてデータをメールで送信できるため、毎月の勤務状態を把握しやすい。たとえば、残業時間が多いと感じたときに確認し、法定残業時間の上限を超えないように調整するなどの使い方も可能だ。
GPSデータを活用してオフィス不在時の勤怠も正確に管理
管理者は登録されたデータを表形式で確認できる。出退勤記録時のGPSデータも保存されているため、直行直帰や在宅勤務、出張などオフィスに出勤していない社員の勤務状況を正確に把握したいときにも便利だ。オフィスに出社することが当たり前ではなくなった今、ぜひ利用したい機能ではないだろうか。
必要に応じて出退勤を記録したタイミングなどでメール通知を受け取ることや勤務証明書をメールで取得することも可能だ。この機能によって在宅勤務時の出退勤報告などの手間を省くことができる。
また、Google Cloud Platform上で稼働するシステムであることも特徴で、基幹システムとは切り離されているため、直接社内システムにアクセスせず利用できる。アルバイト社員やスポット雇用したスタッフなどを多く抱える企業もセキュリティ的に安心だ。
ブロックチェーン活用の第一歩! カスタマイズにも柔軟対応
「ブロックチェーン・タイムカード」は、ブロックチェーンをビジネスでも活用できる可能性を提案するアプリケーションだ。現在、だれでも無料で利用できるベータ版としてのリリースではあるものの、稼働状況は安定している。実際に使用してみて、機能のカスタマイズや新たなブロックチェーン開発の要望があれば、ぜひサテライトオフィスにご連絡いただきたい。
今回の「ブロックチェーン・タイムカード」を皮切りに、今後もサテライトオフィスでは、ブロックチェーンを活用したアプリケーションの第二弾として、社員証機能やワークフロー機能を構築する予定だ。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。
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